免疫力上げるビタミンD、中高年が1日に必要な量は?

2021/02/22 免疫力向上

男の底力上げる20210208/青魚・サンマ

現代人は慢性的なビタミンD不足に陥っている。食生活のアンバランスや日を浴びる時間の短さなどが原因だ。これを補う一番の近道がサプリメントだが、どれくらいの量を取ればいいのだろう。アンチエイジング専門医院・満尾クリニック(東京都渋谷区)院長の満尾正医師に解説してもらった。



ビタミンD生成能力は加齢で衰える

前回は、現代人がビタミンD不足に陥る理由を解説しました。青魚や卵など、ビタミンDを含む食品の摂取不足や日光不足など、現代人の生活はそもそもこの大切な栄養素を十分に取り込めない環境になっているのです。これは特に中高年にとっては深刻な問題です。

人の体でビタミンDを作るのに必要な栄養素であるプロビタミンDの濃度は年齢とともに低下します。これは、コレステロールからプロビタミンDを作る時に必要な酵素の力が、加齢とともに弱くなるためです。

そのため、若い頃と同じ時間だけ日光浴をしても、当時と同じ量のビタミンDを生成することが難しくなります。体が本来必要とするビタミンDを補充するには、意識的かつ積極的に食品やサプリメントから摂取しなければならないのです。

ビタミンD不足分はサプリで補給を

日常の食生活だけでは不足する栄養素を補完するには、サプリメントが便利です。では、どんなサプリを選べばいいのでしょうか。

それぞれの商品にはビタミンDの容量が記載されていますが、その単位は商品によって異なります。

「IU(国際単位)」と「μg(マイクログラム=1000分の1ミリグラム)」のいずれかが使われています。1μgは40IUに相当する量を示していますが、これが混在しているため、一般の消費者には成分量がどのぐらいなのかが分かりづらいのです。

ビタミンDの理想的な1日摂取量は?

私が自分の患者さんに推奨する摂取量は、「1日あたり1000〜5000IU(25〜125μg)」です。厚生労働省は、アメリカやカナダの食事摂取基準を参考に、日照時間などの要素を考慮して「340IU(8.5μg)」を目安量としていますが、そもそもベースにビタミンD不足がある現代人に、この目安量では少なすぎる、というのが私の考えです。

さすがに5000IUを毎日摂取するのは現実的ではないかもしれませんが、1日1000〜2000IU(25〜50μg)なら続けられる範囲です。

3カ月サプリで血中濃度改善

私のクリニックで、血中ビタミン濃度が欠乏状態の人に毎日1000IUのビタミンD製剤を取ってもらったところ、約3カ月後には男性で17.1から24.5、女性で14.8から30.5に血中濃度が高まりました(単位はいずれもナノグラム/ml)。

これでもまだ至適濃度には達していないのですが、これを続ければ本来の体が欲する必要量に近づきます。

そう考えると、現代人のビタミンD不足がいかに深刻なものであるかが理解できるのではないでしょうか。

(構成・中井広二)


【満尾正医師】 1982年、北海道大学医学部卒業。杏林大学救急医学講師、米ハーバード大学外科栄養代謝教室研究員、救急振興財団教授を経て、2002年、キレーション治療を中心とした抗加齢医療専門クリニック「満尾クリニック」を開業し院長。日本抗加齢医学会認定医。米国抗加齢医学会認定医。医学博士。最新刊に「医者が教える『最高の栄養』」(KADOKAWA刊)。

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