50歳からでもできる、第二の人生に「好きなこと」を仕事にする方法

2021/07/17

男性力アップ術20210604/

「やってみたいことがありますか?」。ライフワークを見つける講演で、私はこう会場に質問をする。しかし、会場の約7割が「わかりません」と答える。自分の心が何を求めているのか。この大問題に対してアンテナを張っている人は驚くほど少ない。これが今の日本の中年男性の実情だ。

「やらされ仕事」ではなく「やりたい仕事」

一方、即答する人もいる。「仲間と副業で映画を作っています」「オリジナルの生活用品を工場に外注して通販で販売しています」「独身者のための出会いの場所を提供しています」「ヨガのサークルをやっています」。みんな、目を輝かせて答える。

本業でやっている人もいれば、社外活動や副業の人もいる。だが、彼らは総じて実年齢よりも若く見える。「やらされ仕事」だけでなく「やりたい仕事」をやっていること。それが若さの秘訣である。

まずはブログから始めてみる

私はこの26年間、会社外での「好きな社会活動」を見つけるための支援活動をしている。20年前は「本業に差し支える」と頭ごなしに禁止されたことだ。

しかし、副業解禁、テレワーク、人生100年時代、この3つの現象が社会の価値観を変えた。誰もが、やりたいことを社会活動にする流れに変わっていったのだ。

ここで、「何をどう始めていいかわからない」という人は、自分の好きな趣味をブログにしたためてみよう。釣りが好きならば「釣り日誌」、筋トレが好きならば「筋トレ日誌」、もちろん「バイク日誌」もいい。

そうやって数カ月から1年ほど発信をすると、自分が「その道の専門家である」という自覚が生まれる。ここから大きく人生が変わる。

オンラインのコミュニティを作る

自分の趣味をブログ発信する生活が身についたら、今度はそれをコミュニティにしてみる。もともとの友人や、ブログ発信を通じて知り合った読者と、オンライン交流会を5人から10人ぐらいで開いてみるのだ。

フェイスブックコミュニティにメンバーを集めてもいい。ここでフルネス度が一気に向上する。「これをやるために俺は生きているんだ」「週末が待ち遠しい」と会社外のアナザーパラダイスができる。その後、リアルの会合を開き、さらに親睦を深めていくと、完全に生活の一部となる。

ライフワークを毎日楽しむ

さらに発展させ、「社会活動化」していく方法は5つある。1番目はまったく収益をあげないサークル活動的なもの。2番目が「その世界のことを教えるスクール」のようなもの。3番目がイベントなどを開いて収益を得ること。4番目は、その活動に関わる物品やサービスを販売して収益を得ること。5番目は執筆をして原稿料をもらうこと、だ。5つのどれかの複合でもいい。

一銭も儲からないものから、青天井にお金を稼ぐものまで、設定は自由。そのスタンスも価格も自分で決められる。

人生後半戦をパラダイスに!

毎日好きなことで人を楽しませ、自分も楽しむ。そのために走り回り、明日が訪れるのが待ち遠しい。そうなるためには、役職定年が訪れる数年前から準備をすることをお勧めしたい。

会社で与えられた仕事に一生懸命になるだけで、そのレースが終わったら空っぽ…。そのまま100歳を迎えるのは、かなりの拷問だ。人生後半戦をパラダイスにできるかどうか、は今の決断が決める。






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この記事のライター

潮凪 洋介

潮凪 洋介

エッセイスト・作家。著書累計70冊、168万部。「男の色気のつくり方」「もういい人になるのはやめなさい」「バカになれる男の魅力」「アナザーパラダイスの見つけ方」「自分の壁の壊し方」など。大人の海辺の社交場「芝浦ハーバーラウンジ」をプロデュース、累計7800人が参加。ライフワーククリエイト協会を設立、「会社でも家でもない”サードプレイス“で好きなことでライフワーク起業しよう」をテーマに講座を実施。


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