日光にあたりビタミンDを活性化する【男の底力上げる免疫力・体力強化術Vol.4】

2020/06/16 免疫力向上

新型コロナウイルス特措法に基づく緊急事態宣言はようやく解除されたが、ウイルスが地球上から消滅したわけではありません。


これからは自分のからだを自分で守ることが、よりいっそう大切になります。


堀江教授

男性医療の第一人者である順天堂大学医学部教授、堀江重郎氏による免疫力強化2つめのポイントをお届けします。


ついに緊急事態が解除されました。これからは経済を回す時期。


しかしマスクと手洗いだけで飲み会は大丈夫?と心配されているかたも多いのではないでしょうか。何はともあれ、免疫力アップがますます重要です。


免疫力を上げる3つのポイント
①笑うこと
②日にあたること
③いろいろなものを食べること

のうち、前回は【免疫力を高め、男性ホルモンも上げる「笑う事」の重要性について】で「笑うこと」を取り上げました。


今回は日(日光)にあたって免疫力を高める話です。

気づいていないだけであなたも基礎疾患を持っている


コロナウイルスにかかりやすく重症化しやすい要素として、「基礎疾患」という言葉が報じられました。


これは、何らかの病気で医者にかかっている人、ということですね。


特に症状もないのに尿酸値が高い、血圧が高い、血糖が高いといった検査値の異常だけで医者にかかっている人も多いと思います。


これは基礎疾患なんでしょうか?答えはすばり「イエス」です。


生活習慣病といわれている人は、簡単に言うと、体の中がサビやすい状態の人です。


金属がサビるのは酸化するためですが、われわれの体を構成する細胞の中の分子も酸化されることがあります。



体の中がサビる「酸化」する原因とは

体の中がサビる「酸化」する原因とは

体の酸化の原因として重要なものは、
①食べ過ぎ
②ストレス
③筋肉を使わない

ことです。


カロリーを摂取すると、体はサビの原因となる酸素を出します。そのため、食べ過ぎると酸化が進みます。


ストレスはメンタルなものが中心ですが、車で道を走る、寒い場所にいるといったことも、体のストレスになります。


また、運動する習慣がある人は酸化は少ない傾向にあります。もっとも、マラソンのように激しい運動は逆に酸化の原因となります。


生活習慣病のある人はまず例外なく、この酸化が進んでいます。


したがって、生活習慣病の治療の根本は食べ過ぎを避け、ストレスを除き、筋肉を使うことにあります。


この酸化がからだの免疫細胞に起こると、ウイルスへの抗体をつくる細胞を邪魔する「MDSC」という悪玉免疫細胞が出現していきます。


悪玉免疫細胞は感染症やがんにおいて治療がうまくいかない原因となります。逆にこの悪玉免疫細胞の数を減らせると、ウイルスへの抵抗力が増す、あるいはワクチンで抗体を作れることになります。



日光に当たってビタミンDを活性化させよう

日光に当たってビタミンDを活性化

最近の研究から、日にあたることが悪玉免疫細胞を減らすのにとても重要であることがわかりました。


紫外線が皮膚に働くと、食べ物から摂取したビタミンDが活性化します。


この活性型ビタミンDには、悪玉免疫細胞を減らす働きがあります


これからの季節、顔と両腕をしっかり20分間、日光にあてると、1週間分のビタミンDを活性化できます。


もしも日光浴ができない場合は、サプリでビタミンDを補ってください。1日1000国際単位(IU)で十分です。

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この記事の監修者

堀江 重郎

堀江 重郎

1960年生まれ。東京大学医学部卒業。日米で医師免許を取得。国立がんセンター中央病院、杏林大学講師を経て帝京大学医学部主任教授に就任し、日本初の男性更年期外来を開設。2012年に順天堂大学医学部教授に就任。日本抗加齢医学会 理事長、日本Men's Health医学会 理事長を務める。『ホルモン力が人生を変える』他著書多数。テレビ番組の出演、監修も多数。