自毛植毛で後悔! 施術リスク(副作用や後遺症)に潜む悲劇…

2020/09/17 自毛植毛
自毛植毛のリスクとは

薄毛に悩む人にとって、「自毛植毛」という選択肢は一見理想的な解決策のように映ります。「自分の髪なので違和感なく仕上がるはずだ…」と誰もが期待しますが、実際にその通りになるという保証はありません。


外科施術にはやはりリスクがあり、その副作用や後遺症で後悔する人もいます…。どのようなリスクが潜んでいるのか、本記事でご確認ください。


自毛植毛に潜む5つのリスク(副作用や後遺症など)


自毛植毛は、「医療機関で外科手術を受ける」ということです。

実際に自分の頭皮(生え際部分のおでこや、移植元の後頭部など)に外科的な処置を施すわけですから、生じ得る影響についても把握しておかなければなりません。


1.毛根の定着までの時間が長い(あるいは定着しない可能性も…)


自毛植毛は、人工毛で増毛処置を施すのとは異なり、自分の髪の毛を毛根ごと採取して植え付ける医療行為です。

施術を終えれば「出来上がり」というわけではなく、施術が問題なく終了した段階でようやく「発毛に向けたスタートライン」に立てると言えます。

つまり、発毛までに時間を要するのです。


     効果の現れ方の差
  • 増毛施術…人工毛を取り付けるため、施術が終わればすぐにフサフサ感を味わえる
  • 自毛植毛…外科手術が終わって初めて、発毛に向けた「毛根の定着プロセス」がスタートする(術後、移植した毛根が定着するまでに時間を要し、そこから発毛を待つことになる)

自毛植毛は「外科手術→ダウンタイム→毛根の定着→発毛」という流れを経るので、目的地に到着するまで時間がかかります(増毛施術のように処置が終われば「フサフサ」というわけにはいきません)。


また、毛根がしっかり定着しなければ、「発毛に至らない」という最悪のシナリオもないとは言い切れません。

手術自体が無駄になってしまう可能性も完全には排除できないのです。


2.外科手術の痛みや腫れ(傷跡などが目立つ場合も…)


自毛植毛は外科手術なので、「手術に伴う痛み」が考えられます。通常、麻酔処置を施した手術になるため、オペ中に痛むことはほとんどありません。


しかし、術後に少し痛みを感じるケースはあると思います。このような場合は「痛み止め」で対処することになるでしょう。


また、術後には移植毛の採取元と採取先で「腫れ」や「傷跡」が生じることもあります。腫れについては時間経過で治まるのが一般的ですが、傷跡については残ってしまう場合もないとは言い切れません。


このため、ドクターの技術と腕が重要になってきます。


3.想像していたものと実際(仕上がり)とのズレ


自毛植毛では、「事前の想像」と「事後の結果」との間に大きなズレが生じることがあります。

たとえそれが「失敗」ではなくても、生えてきた時のイメージが手術前に想像していたものと違うという感想を持ってしまうこともあります。


女性の場合には、思ったほどボリュームアップができなかったという体験をされる人もいます。


この理由としては、「好条件がすべて整った場合を想像していた」ということがあるでしょう。毛根の状態一つとっても、AGAがある程度強めに進行している場合には、後頭部の毛根でさえ弱っているケースも考えられます。


また、髪1本の太さや質感についても、もともと生えている箇所での個体差もあります。

後頭部で生えていたものを前頭部にもってきたときに、違和感なく全体が馴染むのか…については、ふたを開けてみて初めて分かる部分もあるのです。


このため、過去の症例などをできるだけたくさん見せてもらい、「自分の場合にはどのような未来が想定されるのか?」をしっかりドクターと話し合っておきましょう。

医院の選び方も重要です【失敗しない自毛植毛の方法と医院の選び方】も合わせて参考にして下さい。


4.植毛部分のくせ毛や一時的な髪質変化


上述の「想像とのズレ」とも関係がありますが、特に毛根が定着してしっかりと馴染むまでの間は、一時的に植え付けた箇所で「くせ毛」などが生じることがあります


毛根が少しカールしたり、しばらくの期間、縮れ毛のような状態になってしまい、「こんなはずではなかった…」といった落胆につながってしまうこともあるのです。


要因はいくつか考えられます。たとえば植え付ける毛根の角度や深度の影響、あるいは毛根が受けたダメージ、移植先の皮脂分泌量や毛穴詰まりなども関係します。


人によっては、当初はカールしていたけれど、髪が伸びてカットし…という流れの中で違和感なく整っていくこともあります。


一般的には、生え始めてから1年程度の期間は少し不安定な状態になるといわれています。担当医とよく相談しながら経過観察していくとよいでしょう。


ただし、どれだけ腕の良い医師であっても、1~2%の割合で「好ましくない毛質変化」は起こります。自分がそうならないとは限りませんので、リスクとして事前に把握しておきましょう。


5.「ショックロス(植毛箇所周辺の脱毛現象)」の可能性も!?


ショックロスとは、自毛植毛実施後に見られるもので、「植毛箇所の周囲の毛(=植毛されていない部分の毛)」が抜け落ちることをいいます。


原因など正確なところはまだ解明されていませんが、一つ言えるのは「ショックロスは一時的な反応にすぎない」ということです。

つまり、時間経過によって元に戻っていきますので、そこまで心配すべきものでもありません。


ただし、こういった反応を全く想像していなかった場合にはショックが大きくなります。

このような反応が出てしまう可能性があることも予備知識として持っておきましょう。

ショックロスが起こる原因や確率、予防法を【自毛植毛の手術後に起きるショックロスとは】に詳しくまとめていますので、興味がある方は是非ご覧ください。


「内服薬治療(AGA治療薬)」との違いで重要な2つのこと

内服薬治療(AGA治療薬)

AGA治療薬にはいくつかの種類があるものの、極端に言えば「処方されるお薬と自分との相性次第」というところもあります。

これに対して、自毛植毛の場合は「処置以前」に注意しなければならないポイントがあります。


上述した副作用や後遺症などとは少し異なる視点で、「自毛植毛」ならではの注意点を整理しておきましょう。


ドクターの腕次第で満足感も変化する…


自毛植毛の場合は、ドクターの腕次第で手術が成功することもあれば失敗することもあります。


毛根を採取して移植する際には「毛根を傷つけないような繊細な作業」が求められますし、移植先頭皮での「毛根の角度」や「植え付ける深さ」なども重要になってきます。


このような高度で繊細な技術は、ドクターの経験や実績、もともと持っている手先の器用さなども関係してきます。


よって、自毛植毛を検討している人は実際にそのクリニックまで足を運び、よくドクターと話し合いながら「本当に信頼できる医師なのか?」を自分の目と耳で見極めるようにしましょう。


単なる失敗では済まない(施術自体の経済的負担も大きい)


AGAの治療薬の場合とは異なり、自毛植毛の場合には容易に処置を中断できません。


「効果が出なければ服用を止めればよい…」という単純回避で事態は収束せず、毛根を植え付けるという施術をしてしまった以上、その箇所から髪の毛が生えてくることを基本的には止めることはできません。


もし、結果が受け入れられない場合には、それを取り除く処置を別に講じなければならない…ということも起こり得ます。また、自毛植毛の費用自体がもともと高額だという問題もあります。

大きな経済的負担と引き換えに理想的な未来を描いたはずなのに、「絵に描いた餅が、あろうことか喉につかえてしまう…」という悲惨な結末になることもあるのです。


このため、繰り返しになりますが、手術を決める際には事前にリスク面や周辺情報を丁寧に整理しておくことが重要になってきます。


自毛植毛にメリットはあるものの…


自毛植毛にはもちろんメリットもあります。特にクローズアップされる点は、以下のような3つのポイントなのではないでしょうか。


     自毛植毛のメリット
  • 自分の毛髪の移植になるため、拒否反応がほぼ起こらない
  • 毛根が定着すれば、半永久的に髪が生えるようになる
  • かつらのようなメンテナンス、薬剤のような服用維持(継続)が不要

上記のようなポイントだけに目を通していると、薄毛症状に対するベストな解決策であるかのように映ります。

ですが、これは「あくまでも手術が予定通り成功した場合の話」です。

AGA進行中の場合は、移植した部分と移植していない部分との差が顕著になってくることもあり、両者の密度差を広げないためにAGA治療薬を飲み続けるケースも考えられます。


万が一失敗してしまった場合(特に不自然な仕上がりになってしまった場合)については、生えてくる植毛部分の自毛を定期的にカットしながらカツラを装着する…なんて可能性もないとは言えません。


施術前には「理想的な未来予想図」だったものが、ふたを開けると「地獄絵図」のようなことになってしまっては困ります。


もちろん、技術の発展で今は成功する確率の方が高いでしょう。しかし、自毛植毛にどれだけリスクがあるのかについては冷静に情報収集していただき、後悔のない判断を行っていただきたいと思います。



  • 参考文献
    ・アスク井上クリニック https://asc-cl.jp/
    ・恵比寿美容クリニック https://www.ebisu-bc.com/

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