年を重ねるとダイエットしても身体が痩せにくくなっているので、思うように脂肪は落ちてくれません。とくにお腹周りの脂肪が落ちにくいと言われています。
その落ちにくい脂肪を吸引することによりすっきとしたお腹を目指すことができるのです。しかし、メリットだけでなくリスクもあるので施術を受ける前にまずはメリットとリスクをしっかり理解しておきましょう。
脂肪吸引ができる・できない部位がある?
脂肪吸引ができる部位は当然脂肪がつきやすい部位です。しかし、痩せていて皮下脂肪が少ないため吸引できない人や、心疾患、貧血、アレルギーなど、体質の問題や未成年の施術ができない、または断られる場合があります。
脂肪吸引できる部位
脂肪がつきやすい部位と言えば二の腕や腹部、太ももなどがすぐに思いつきますよね。やはりその部位の脂肪吸引が多いようです。しかし、男性は元から脂肪がつきにくいため、太ももや二の腕など脂肪がつきやすい部位であってもそれは脂肪ではなく筋肉ということもあります。その場合は吸引が行えないこともあるのです。
- 二の腕
- 太もも
- 腹部
- 背中
- おしり
- 膝周り
- ウェスト
- ふくらはぎ
- 顔(頬や顎)
脂肪吸引できない部位
次に、以下にまとめているのは脂肪吸引ができない部位となっています。理由は脂肪がつきにくい部位であり、ついていたとしても重要な神経筋肉があるため万が一傷つけてしまうと命に関わることがあるからです。
- 首
- 前腕
- 手と足の甲・指
- ひざ
- すね
- 背骨のまわり
- お尻の内側
脂肪吸引の施術方法とは
脂肪吸引には、皮膚を切開しない「脂肪溶解注射」と皮膚を切開する「脂肪吸引」という施術方法があります。どんな施術方法なのか見てみましょう。
切らない脂肪吸引
脂肪溶解注射は、脂肪を吸引するのではなく脂肪を分解し脂肪を溶かし排出させる施術方法です。気になる部分に使用でき、また皮膚を切らない施術なので術後の傷跡が気になる人にとって人気がある施術と言えるでしょう。
注射のみの施術なので短時間で終わります。忙しい人にもおすすめですね。しかし1回では効果が十分に得られないことがあるため、人によっては複数回施術が必要になる場合があります。
切る脂肪吸引
脂肪吸引は、カニューレという細い器具を使用し直接脂肪を吸引する施術方法です。切開といってもカニューレが入るくらいのごくわずかな傷なので大きく傷跡が目立つことはありません。
注射とは違い1度で多くの脂肪を吸引することができるので、身体の負担は大きく施術時間も長いです。吸引する過程で皮膚に凹凸ができることもあります。リスクが少々多いですが確実に細くしたい人に向いている施術です。
しかし、脂肪吸引を受けるにはしっかりとリスクを知っておくことが大事ですので、脂肪吸引のメリット、リスクについて見ていきましょう。
脂肪吸引のメリット
落ちにくい脂肪を吸引するだけで落とすことができるのは十分メリットがあると言えますが、脂肪吸引の良い所はそれだけではありません。
部分痩せ
ダイエットをしていると、全身の脂肪をまんべんなく落とすことができますが、太ももだけ痩せたい!二の腕の脂肪が目立つのでそこだけ脂肪をなくしたい!という気になる部分の脂肪だけを吸引したいという人もいます。脂肪吸引ではその様な気になる部分の脂肪だけを吸引することができるのです。
リバウンドが少ない
人は脂肪の細胞がありその一定数の細胞が体脂肪を溜め込みます。それが膨らむことにより肥満が引き起こされるという仕組みです。ダイエットはその膨らんだ体脂肪を小さい状態に戻すことで痩せます。しかし、ダイエット終了後の運動不足やカロリーを大量に摂取すると細胞に体脂肪が溜まり膨らむのです。これがリバウンドが起きる原因となります。
一方、脂肪吸引は脂肪細胞の数を吸引してしまうのでリバウンドが少ないのです。細胞の数が減ると体脂肪を貯め込むところが少なく膨らむ数も少ないため、太りにくい身体になります。
女性のように膨らんだ胸が解消される
男性の場合、太ってくるととお腹だけでなく「偽性女性化乳房」という胸が女性のように膨らんでしまうことがあります。本来、男性には胸の膨らみはないので、膨らんでくると恥ずかしさが出てくるのは当然です。
そしてその部分も脂肪吸引で解消ができます。先程お話した部分痩せのような感覚ですね。脂肪細胞は減りますが状態を維持するために生活習慣には気をつけましょう。
脂肪吸引のリスク
リスクのない施術はありません。施術を受ける前にカウンセリングで施術の説明がされると思いますが、もちろんリスクについての説明もあるかと思います。
時折、口コミには「リスクについて説明して欲しかった」「施術を受けて後悔した」という意見を見ますが、自分から医師にリスクはないのか説明があったとしても理解納得ができなければ、できるまで聞くなど自分自身でもリスクについて知っていきましょう。
皮膚に凹凸が生じる
浅いところの脂肪を吸引すると皮膚の凹凸が生じてしまうことがあります。見た目が悪くなってしまいますがマッサージをすることで解消することができるようです。しかし、必要以上にマッサージをするとかえって悪化する可能性もあるので一度医師に相談しましょう。
腫れ・内出血
個人差によりますが、腫れや内出血が出た場合は腫れはだいたい1週間ほどで内出血は2週間ほど引くのに時間がかかるようです。術後に包帯で圧迫固定をして腫れや内出血が軽減されます。翌日は包帯を外しサポートタイプのストッキングやガードルなどで圧迫固定が必要です。
どのくらいの期間圧迫固定しておかなければいけないのか、入浴の時は外しても大丈夫かなどは医師にしっかり確認しておきましょう。
施術による傷跡
脂肪吸引で切開をした場合傷跡が残る可能性があります。しかし、傷跡保護用テープを使用することによって傷跡がほとんど残りません。カニューレの施術のように吸引棒を挿入し脂肪吸引をした施術の場合、傷跡が残ったとしても虫に刺されたくらいの傷跡です。傷跡が残るのは避けたいという人は複数回の施術が必要になるかもしれませんが、脂肪溶解注射の方がいいかもしれません。