男の人生に関わるテストステロンの量を一瞬で確認する方法

中高年以降の男性が、活力あふれる生活を送る上で、男性ホルモンの代表格「テストステロン」の値を高く維持することは重要だ。

このテストステロンが、具体的にどのような形で“男の人生”に深く関与しているのか、その「量」をどう測るのかについても紹介したい。

男の人生に深く関わるテストステロン


心筋梗塞

テストステロンは「男らしさ」をつかさどっているだけでなく、「やさしさ」や「公平性」「協調性」など、社会人として必要な要素と密接に関係している。


しかし、このホルモンの働きはそれだけにとどまらない。実は「寿命の長さ」とも関係があることが世界的な研究データから明らかになってきているのだ。


世界の様々な地域で長期的な健康調査が盛んに行われているが、テストステロン値の最も高いグループの人は、最も低いグループの人と比較して、脳梗塞や心筋梗塞など血管系の重大疾患にかかる割合が5割低く、またがんにかかる割合も3割低いことが分かったのだ。


こうした重大疾患にかかる確率が下がれば、当然寿命も延びる。その意味で、テストステロンは「長寿のホルモン」と言えるのだ。

それだけではない。2011年にアメリカ内分泌学会で発表された学術論文は画期的だ。テストステロンが脳の老化のブレーキ役になっている可能性を示唆しているのだ。


閉経後の女性にテストステロンを投与すると、記憶力が有意差をもって向上したという。

しかも、正常な脳の人だけでなく、認知機能が低下している人においても、「悪化の度合いが低下した」という。早い話が「認知症予防」への効果が期待できることになる。


本来「性」を支配するテストステロンなので、男性で上昇すれば当然女性を、女性で上昇すれば男性を意識するようになる。

「異性を意識する」という感情は、それだけで若さをアシストする。


加えてテストステロンは筋肉増強作用もある。アスリートがこれを使うとドーピング検査で引っかかることからもそれは明らかだ。


いまこの記事を読んでいる中高年男性は、ドーピングを恐れる必要はない。テストステロンは高めるべきなのだ。


テストステロン量を一瞬で知る方法とは


手の指

テストステロンの量を正確に調べるには、血液や尿、精液で検査をする必要があるが、「大体の傾向」を見る簡単な方法がある。

それは「手の指」だ。手の指を伸ばした状態で「人さし指」と「薬指」の長さを比べてみる。


男性の場合、人さし指よりも薬指のほうが長いのが普通だが、この差が大きいほど(薬指が長いほど)テストステロンの量が多いという傾向がある。

これは薬指の骨にテストステロンのレセプター(受容体)が多く存在することによる。


堀江医師は長くメンズヘルス外来で診てきた経験から言うと、サラリーマンよりも自営業者のほうが薬指は長い傾向があります。

組織に属さず、一人で収入を得ていく自営業者は、開拓や狩猟に通じる部分があり、それがホルモン量にも関係していると考えることができると言います。


同様のことは女性にも言えるという。専業主婦より、外での仕事を長く続けている女性、さらに女性経営者は、薬指が長い傾向があるという。


テストステロンの量を把握する事は大事


テストステロンは男の人生を左右する、きわめて重要なホルモンだ。

その量を増やすことは、男の人生に必ずプラスになる。まずは指の長さを見て、自分のテストステロン量を大まかに把握しよう。

手の指の簡単チェックでテストステロンの量が低い結果が出た方は、テストステロンの低下が様々な症状を引き起こす「LOH症候群」も疑う必要がでてくる。

中高年を襲う男性更年期障害チェックリストと高める術」ではLOH症候群の可能性もセルフチェックできる方法を紹介しているで、確認しておこう。

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