コロナ禍でのアンチエイジングと免疫力アップに最強の「ビタミンD」
ここでは、男性の活力に影響を与えるホルモン「テストステロン」を増加させるためのトレーニング方法や生活習慣、必要な基礎栄養素などについて紹介しています。連載再開の今回は少し視点を変えて、コロナ禍におけるアンチエイジング(抗加齢)とテストステロンについて説明しましょう。
皆さんは、テストステロンを増加させることで決断力や身体能力が高まる、というイメージをすでにお持ちだと思います。これはまさしくアンチエイジングです。体を病気から守るために日常の生活習慣を良い方向に変え、それによって生活を豊かにすることがアンチエイジングという言葉の本質です。
「病は気から」とよく言いますが、「健全な魂は健全な肉体に宿る」とも言います、これはまさにテストステロンと身体の関係をよく言い表しています。健康と活力のためには、内面・外面から生活習慣を見直していくことが非常に重要です。
健全な肉体に必要なものは免疫力です。この免疫力を司る要因はいろいろありますが、コロナ禍で特に注目されているのが「ビタミンD」です。スペインの大学病院がコロナ患者に実施した臨床試験では、ビタミンDを投与した患者の重症化リスクが下がったという結果も出ています(参照: Published online 2020 Aug 29. doi: 10.1016/j.jsbmb.2020.105751)。
そんな免疫ビタミンであるビタミンDを人間は日光に当たることで肌の表面で合成します。ところがこの1年、コロナの影響で人々の活動性は低下しており、特に日光を浴びる機会が少なくなっています。
ビタミンDは食品で十分量を補いきることが難しいとされているため、多くの人がビタミンD不足の状態だと考えられます。
ビタミンDを増やすためには、意識して日光を多く浴びる(照射時間:1日10分)必要があります。それが難しい場合はサプリメントで補充するという方法があります。
実際にイギリスではコロナ禍を受けて政府がビタミンDサプリを全国民に配布しています。ビタミンDのサプリは安価で、ドラックストアなどで簡単に購入できるので、積極的に摂取してください。1日の摂取量は50〜75μgが目安です。
(一般社団法人1UP学会) 男性医療に関する最新医療技術や情報の啓発・広報活動を行う医療専門団体。テストステロン補充療法による専門外来を日比谷国際クリニック(東京都千代田区)で実施している。
【堀江メソッド】
コロナ重症患者の8割がビタミンD不足であることが確認されています。免疫力はネガティブなものを防ぐというイメージがありますが、ビタミンDにはテストステロンを増やす基礎作りというポジティブな意味合いもあります。サプリメントなどによる補充療法をもっと活用することで心身共に健康を目指しましょう。
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