誤診もある?AGAの誤った診断結果から起こる治療の失敗

2019/04/18 薄毛・AGA治療
AGA診断の誤診

AGA治療薬で治療を始めると、最低でも6か月以上かかるものですから「AGAは治療を継続しなければ治らない」と言いかえることができる治療法です。AGA治療を失敗した人の中には、「すでに毛根が死滅していた」「経済的に苦しくなって治療を諦めた」「辛抱強く通院できなかった」人も少なからずいたでしょう。

しかし、筆者の場合は複雑な症状が重なりあっていたのかもしれません。「AGAと診断されながら治療薬の効果がなくて失敗した例」は、あまり聞いたことがないと思います。

今回は、AGA治療薬で「なぜ失敗!という結果に終わったのか」画像や表と共にご紹介し、みなさんにも「AGA治療で失敗しないための注意点」をお伝えしたいと思います。

AGAの諸症状?(クリニックに行くきっかけ)

筆者がAGA治療を始める前の話ですが、AGAとは全く関係のない「頭皮のカユミやハレ・デキモノ」からくる頭皮の炎症を皮膚科で治療したことから始まります。

シャンプーの使いすぎで炎症の発生

下記の画像にもあるように、頭頂部周辺は毛髪の抜け方が多く薄毛の範囲を広げていたので「炎症の他にAGAの症状もあるのでは?」と皮膚科の医師につげられたことがAGAクリニックへ行くきっかけとなったのです。

★皮膚科で治療を開始する前日

治療前の頭

毎日、毛髪にグリスを使用していたことでシャンプーを使いすぎて皮脂膜まではがしていた結果が炎症の原因でした。左記の状態で頭皮検査をしたはずなのですが、最後の結果に至る原因は確認されなかったのです。結果、2か月ほどの治療で赤みとハレ・デキモノだけは回復することができました。

AGA治療と皮膚科治療:開始~途中経過~結果まで

下記の表は、AGA治療を開始してから皮膚科に戻るまでの内容です。単純な治療だけでは済まず様々な工程を経てようやく原因が判明までたどり着いています。

経過順 医師の診断 治療薬 使用期間 治療経過
1 AGA治療を開始 プロペシア
ミノキシジル(外用薬)
3ヵ月 目に黄疸が出た時点ですぐに中止する
2 AGA治療薬を変更することで治療を再開 ザ・ガーロ
ミノキシジル(内服発毛薬)
2年8ヵ月 ミノキシジルを服用している時までは回復傾向だったが、ミノキシジルをやめると再び元に戻っていった。
3 AGA医師より次の治療を勧められるクリニックを変更 発毛効果がないと判断し中止 服用中止 自毛移植など他の治療法を勧められる。再度皮膚科を受診してみることにした。
4 再度皮膚科で検査 白癬菌を確認 検査 頭皮から白癬菌がみつかる。
5 皮膚科で治療開始 白癬菌の治療薬を服用 4ヵ月 健康診断で肝臓の数値に異常が認められたため治療薬を中止する
6 血液検査:肝臓数値 正常値に戻る 服用中止 近々白癬菌治療薬を再開予定

最初に使用したAGA治療薬のプロペシアとミノキシジル外用薬の使用は副作用で中止しました。発毛効果は産毛くらいでした。副作用が3ヵ月で現れて早期終了し記録の画像を残さなかったこともあり、治療をする前の画像と変わらない頭皮状態でした。

AGA治療薬+ミノキシジル内服薬を服用する前

寝ているときでも頭皮を無意識にかくので炎症が絶えずありました。AGAを象徴する脱毛状態であり、見た目からAGAの可能性が高いと言われた上に検査でもAGAと診断されたので治療を始めることになった時の画像です。

AGA治療薬のザ・ガーロとミノキシジル内服薬を服用開始

★1か月後

治療薬の服用前

上記のAGA治療を始める前の画像と比べると、頭皮の状態も落ち着き毛髪も生えてきている状態です。ミノキシジル内服薬の効果は早く出ることがわかりますよね。

★2か月後

AGA治療2ヶ月後

明らかに毛髪が回復していることがわかります。この画像を見れば誰もが「AGAが原因だったのは間違いないな!」と感じる治療経過だと思います。

さらに、2週間後の画像

AGA治療の進行具合

筆者もこんなに早く毛髪が回復するとは思わなかったので、AGAが原因だと確信した時の画像です。効果があると単純にやる気も出てきて希望が見えてきます。

★5か月後 頭頂部拡大図

AGA治療5ヶ月後

ミノキシジルは、この後3か月続けた時点で止めました。すると、1か月ほど経過した頃から逆回転するように2か月後の画像まで戻っていったのです。

AGA治療の結果(失敗で効果がでなかったわけ)

ミノキシジルの発毛薬は、AGA治療薬の効果よりも早く出てくるため、AGA治療で発毛薬を併用する人は早く効果が現れます。その反面、AGA治療薬とミノキシジルを併用しているときは発毛効果が現れていて、AGA治療薬だけを服用していると徐々に毛髪が抜け始める事態になったのは、つまり「AGAではないことが逆に証明された」ことになるのです。

*もちろん例外はあります。毛根が死滅していたり、一時的にAGA治療薬にも効果が薄れたりすることもあって、平行線の期間が続き効果が出ない時期もあります。筆者も例外があることを知っていたので1年以上続けていたのです。

AGAクリニックのHPの中には「ミノキシジル発毛薬はAGAだけしか効果がない」と書かれていることがありますが、全ての脱毛症ではなくても少なからず効果を現します。事実服用して発毛していましたので間違いないと言えます。

AGAよりも菌体が原因と判明!他のクリニックで再診断

再び別の皮膚科で検査をした結果、前回の検査では異常がありませんでしたが今回は白癬菌が見つかりました。新たな皮膚科の医師によると「白癬菌だけが抜け毛の範囲を広げていたのではないか」と言う見解です。それでは、前回の検査で見つからなかった白癬菌は、どこに隠れていたのでしょう?

つまり、初回の皮膚科やAGAクリニックでも「検査漏れや医師の誤認」があったと仮定して、今までの治療経過を振り返りながら推察すると、全ての治療経過の疑問点は医師の誤認と合点が行きます

白癬菌は人に感染する恐れがある

白癬菌の感染源
  • 家族に水虫の人がいる
  • 犬や猫などのペットがいる
  • 公共の共同施設を利用することが多くある(クラブの部室・入浴施設)

筆者の場合は、父親が水虫だったので家族感染が感染源ではないかと思われます。自身での被害だけではなく移す可能性があるのが厄介ですので、早めの治療が必須となります。

今後の治療を進める前に肝臓数値に異常あり!

定期診断で健康診断があり血液検査の結果を見ると、肝臓数値に異常がみつかったので服用を即中止しました。医師の診断では白癬菌の治療薬ではなく、長期間AGA治療薬やミノキシジルを服用していたことが肝臓の異常数値に現れた可能性が高いとのことでした。従って、服用を再開するまでにはあと数か月は経過を見ることになるでしょう。

AGA医師から診断され注意すべき点は治療期間

AGA治療を続けていて、下記の表に該当する人は皮膚科の検査を検討しましょう。長期間治療を行えば解決するという訳ではありませんので注意が必要です。

発毛効果が現れてこなかった時の対処

  • AGA治療を6か月続けていても変化を感じない人
  • 最初からAGA治療薬+発毛剤を処方された人で発毛薬を止めたら変化を感じなくなった人

※治療期間は最低6か月以上続けている人が対象

AGA治療は、ハゲの範囲によっては回復力に個人差があるものですから、治療期間においても個人差が出てしまいます。また、AGAでハゲの範囲が広い場合でも、3ヵ月までには何らかの発毛効果が現れるものです。発毛効果がないと感じたら「他の脱毛症かもしれませんし、すでに毛根が死滅している」と発毛に影響している可能性も高いのです。

AGA治療を半年以上続けている人の中で「効果がおちてきておかしいな?」と感じた人は、筆者のように長期間回復を待ち続けることはせずに「AGAの治療中でも、セカンドオピニオンを行う方が誤った治療を回避できるベストな方法」だともいえるのです。

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