タトゥーは一昔前とは異なりファッション感覚で入れる人も増え、ワンポイントから大きなサイズまで格安で気軽に入れられるようになりました。その半面、リスクを理解していない人も多く、タトゥーを入れる事のデメリットを考えずに後々後悔をする人も増加をしています。
タトゥーは入れるのは簡単でも消すのは簡単ではなく、それなりのお金と大きな痛みに耐える必要があります。それでも元の真っ更な肌は戻ってくる事はありません。
タトゥーがある事でのデメリット
タトゥーの理解度が広がっているとは言ってもそれはあくまでも一部での話しであり、一般的には非難される事の方が多いです。周りに不快感を与えたり自身にデメリットが合ったりと何も不都合が無いという事はありえません。
- 周囲へ威圧感を与える
- 銭湯やプールへの立入禁止
- 人前での露出に制限が掛かる
- 家族への影響が出る
- 皮膚病や感染症の可能性が上がる
- 簡単には消せない
- 人付き合いへの影響
入浴施設やプール等へ行けない
日本では殆どの入浴施設でタトゥーが入っている方の入浴は断られます。周りへの威圧などで影響が出る事を考慮した上での対応であり、大きさ云々ではなく小さくても大きくても出入り禁止の対応となります。
感染症、皮膚病に掛かりやすい
タトゥーは肌を意図的に傷つける事で作成をしますが、肌を傷つける事はそれだけ病気に掛かりやすくなります。化膿や破傷風は当然として感染症や皮膚病など病気に対してのリスクも大きくなります。
タトゥーを消す為の方法
タトゥーは完全ではない物の複数の手段を用いる事で消す事が可能です。それぞれ治療方法や費用も変動し、最終的な効果も変わりますので自身に合った最適な方法を選ぶ事が重要です。
レーザーでタトゥーを消す
- 比較的安価で治療可能
- 1回あたりの施術時間が短い
- ダウンタイムが短い
- 肌に余計な傷が付かない
- トタール期間が長い
- 消せない可能性もある
- 恐怖感が無く気軽に試せる
レーザーを用いてタトゥーを消す事が可能であり、特定の部位にレーザーを宛てるだけで徐々に薄くなり最終的には消す事となります。最も手軽でメスを使用しないので肌に無駄な傷を付ける事がありませんが、タトゥーの色や深さによっては消す事が出来ない物もあるのが欠点です。
タトゥーを切除して消す
- 小サイズなら一日で切除可能
- 安価での手術が可能
- 完全に消す確率が高い
- 色や深さは不問
- 麻酔で痛みは無し
- 小さい物なら1時間ほどで対応
メスを使用しタトゥーを消す方法となり、タトゥーを除去した後に皮膚を伸ばし縫い合わせる事となります。小さいサイズなら一回で終了する事もありますが、サイズが大きくなるに連れて複数回の手術が必要となり期間も長くなる事となり、ほぼ確実なタトゥーの消去が可能なのが特徴です。デメリットとして傷の縫い後が出来ますので無傷の肌では無くなります。
タトゥーを消す方法は一長一短
結論から言うとタトゥーを完全に無傷で全てを消す事は殆ど不可能であり、タトゥーを跡形もなく消した場合は傷跡が残り、傷跡を残したくない場合はタトゥーを消した後が残る可能性があります。どちらにもそれぞれ特徴がありますので、費用や効果と合わせた上で決断をしましょう。
レーザーでタトゥーを消す場合の費用
レーザーでのタトゥー除去は範囲や使用されている色によって料金が変動します。クリニックにより料金体制は様々ですが、目安で一例を紹介致します。
サイズ別タトゥーのレーザー除去料金
1ショット | 約¥2,000 |
---|---|
小さいタトゥー | 約¥20,000 |
名刺サイズ | 約¥50,000 |
はがきサイズ | 約¥100,000 |
1回でタトゥーを消す事は困難で複数回のレーザー照射で徐々に薄くなっていくイメージとなります。上記の金額は1回毎の料金となりますので、小さいタトゥーでも消すまでに5回掛かったら合計で¥100,000掛かる事となります。
レーザー除去の場合の痛みは
レーザーの痛みは主にハリに刺される様な痛みと表現されますが、タトゥーの状況や個人の感じ方で大きく異なります。死ぬほど痛いという方もいれば大した事もないという場合もあります。
レーザーの痛み軽減は麻酔で
レーザーの痛みは麻酔を掛ける事で軽減させる事が可能です。局所麻酔や笑気麻酔など様々な種類の麻酔がありますが、軽減をしないと痛みに苦しむ事となりますので別料金を払ってでも麻酔はした方が良いでしょう。
タトゥーを切除する場合の費用
タトゥーの切除も面積によって料金が異なりますが、複数回に分けて切除する場合は都度で面積を計算しますので安くなります。
サイズ別タトゥーの切除料金
~3cm | ¥80,000 |
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~10cm | ¥150,000 |
~50cm | ¥300,000 |
~110cm | ¥500,000 |
小さいサイズであれば1回の切除で皮膚を縫い合わせる事が可能ですが、大きくなるに連れて複数回の切除が必要となります。料金は面積に応じて再計算となりますので徐々に安価となりますが、期間も大分空きますので短期間での除去は難しくなっています。
タトゥー切除の痛みは
タトゥー切除はメスを使用しますので当然痛みを伴います。殆どの場合は麻酔を使用する事となり、局所麻酔や麻酔クリームを用いますので手術中に痛いを感じる事は殆ど無いようです。但し、麻酔が切れた後に痛みを感じる事があります。
手術後のダウンタイムが必要
皮膚を切除して縫い合わせている為に暫くの間は絶対安静となります。約1ヶ月間は激しい運動を避け、シャワー、抜糸、入浴など段階を追って日常生活に戻る必要があります。特に術後1週間ほどは痛み・腫れや・むくみ・内出血の可能性がありますので安静にしましょう。
タトゥーを消すには覚悟が必要
タトゥーを入れる時にもある程度の覚悟をしたとは思いますが、消すのも覚悟が必要です。100%元通りの肌に戻る事はありませんので、見る人が見ればタトゥーを消した後とバレる事も少なくありません。
一生物の傷が残る
切除した後やケロイド状の後など何かしらの傷が肌に残されます。深いタトゥーの場合はうっすら後が残る事もありますので、違和感は必ず残ります。タトゥーよりはマシだと思う方も多いですが、それなりに覚悟を決めて消す方法を決めましょう。