知らないうちにいぼが!老化それともウイルス性?

2019/03/27 ほくろ・いぼ
いぼの原因

顔、手足にできるいぼの多くはウイルス感染が原因です。それだけではなく、加齢や紫外線によってできるいぼもあります。人体に無害ないぼが多いですが、ウイルス性のいぼだと人に移るため、早期の治療が大事です。

ウイルス性いぼの種類

ウイルス性のいぼ

冒頭でお話したように、いぼにはウイルス性と加齢や紫外線によるものがあり、その中でもウイルス性は種類が多く、形状やできる場所も種類によって異なります。また、ウイルス性のいぼは数が増えたり、他人に移ることがあるので放置せずに治療してください。

それでは、ウイルス性いぼの中でも代表的なものをいくつか見てみましょう。

尋常性疣贅

尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)」は最も多いウイルス性のいぼです。ヒトパピローマウイルスというウイルスによる感染性疾患で、免疫がない子ども(幼稚園・保育園児~中学生)の手や足によく見られます。

ウイルス性のいぼを持つ人と接触することで感染する可能性があるため、ウイルス性のいぼが完治していない人は、家庭で使用しているタオルを家族と共有しない、プールや公衆浴場など極力避けましょう。

尋常性疣贅の特徴
  • いぼはあまり盛り上がらない
  • いぼの表面がざらざらとしている
  • 免疫力がない子どもによく見られる
  • いぼが他人に感染する可能性がある

青年扁平疣贅

青年扁平疣贅(せいねんへんぺいゆうぜい)」も手(手の甲)、そして額に多く見られるいぼで、青年期の女性に発症しやすいです。皮疹が同時に複数個でき、かゆみがでます。

かゆみはどうしても我慢できないこともありますが、ここは我慢をしてください!かいてしまうと皮疹同士が癒合し、新たな皮疹ができてしまう可能性があります。

青年扁平疣贅の特徴
  • いぼの先端が平ら
  • 青年期の女性に発症しやすい
  • いぼが他人に感染する可能性がある
  • いぼの表面はあまりざらざらしていない

尖圭コンジローマ

性的行為を活発に行う若い世代に多く見られる尖圭(せんけい)コンジローマ」は、男女とも主に性器の外側にできるいぼです。若い人だけでなく、ごく稀に出産の時に母親から赤ちゃんに感染することがあり、のどにいぼができることがあります。

いぼは痛み、かゆみなどの症状がないため気づきにくいです。いぼができている箇所が性器の外側であれば、まだ見つけやすいですが男性の尿道の内側やへり、そして女性の膣の内側の辺りなど、性器の内側にいぼができている場合は発見が遅れることがあります。

尖圭コンジローマの特徴
  • いぼは先の尖った乳頭状の独特な形
  • いぼが他人に感染する可能性がある
  • 性的行為を活発に行う若い世代に多く見られる
  • いぼは鶏のトサカ状、カリフラワー状など多種多様な状態であらわれる

加齢や紫外線によるいぼ

加齢からのいぼ

次に加齢や紫外線によるいぼについて見ていきます。ウイルス性ではないため、誰かに移るといったものではありません。

脂漏性角化症

老人性いぼとも言われる「脂漏性角化症(しろうせいかっかしょう)」は、紫外線や老化によってできる良性のいぼです。中高年の人の顔、首そして体にできるいぼですが、良性なので必ず除去する必要はありません。

しかし、放置しておくと少しずつ大きくなってくるため、気になる人はいぼが小さい内に除去するのをおすすめします

脂漏性角化症の特徴
  • いぼは茶~黒色
  • 中高年の方に多い
  • 少しずついぼが大きくなる
  • いぼの表面はカサカサしている

いぼの治療方法

いぼの治療

いぼ治療には、「レーザー治療」「凍結療法(液体窒素)」「皮膚の切除」や薬での治療があります。どんな治療方法なのか確認してみましょう。

炭酸ガスレーザーでいぼを除去

炭酸ガスレーザーは、いぼの細胞を破壊・蒸発させることができます。施術時間が短いため、人気の治療法になっていますが、いぼが大きいと数回治療が必要になる可能性があるので、なるべくいぼが小さい内に治療を受けたほうがおすすめです。

治療後は皮膚の保護が1~2週間ほど必要になります。保護することによって皮膚を綺麗に保つことができるので、医師の指示に従って保護をしてください。ほくろにも効果があるので、ほくろ除去をしたい人にもおすすめですよ。

凍結療法(液体窒素)でいぼを除去

ドライアイスを使って自分でいぼを取ろうとした経験はありませんか?冷たいを通り越して痛いですよね。それが凍結療法!液体窒素でいぼの細胞を凍らせ破壊します。自宅でもできる治療法ですが、治療するいぼが見えない場合は無理せず病院で治療してもらいましょう。

また、治療後は1~2日は痛みがあり、水ぶくれができることがあります。

皮膚の切除でいぼを除去

いぼの細胞が皮膚の深いところまである場合、また大きい場合はいぼを切り取ることがあります。傷を縫合するため傷跡が残ってしまいますが、いぼの再発がほぼないでしょう。

術後の痛みや腫れが2~3日ほど出る場合がありますが、個人差があります。なかなか痛みや腫れが引かない場合は、医師に相談しましょう。

薬による治療

いぼは塗り薬や飲み薬で治療できる場合があり、「ヨクイニン」というハトムギから作られる内服薬が、いぼができにくくなる体質改善として処方されます。飲み続けることに効果があり、三ヶ月以上は内服が必要です。

効果はいぼだけでなく、美白や利尿効果があるので健康にも効果があります。

いぼの症状によって、治療方法も異なるのでまずは医師に相談しましょう。

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