「カミソリで毛を剃っても、肌にある黒いボツボツがなくならない…。」その正体は皮膚の下にある埋没毛(埋もれ毛)の可能性があります。皮膚の下に埋まっている毛を無理やり抜こうとすれば、肌が荒れる原因にもなってしまうのです。
そこで今回は、やっかいな埋没毛とは何か、起こりやすい原因と正しい処理の仕方をご紹介します。
埋没毛とは?
そもそも埋没毛(まいぼつもう)は、皮膚の下に埋まったままの状態で成長した毛のこと。本来、毛は毛穴から皮膚の表面に出てきますが、さまざまな原因から皮膚の下にいるまま不自然に伸びてしまうことがあるのです。
埋没毛を無理に取り出そうとすれば皮膚を傷つけてしまいます。また、そのときの出血が原因でかさぶたにより色素沈着が起きてしまうこともあるのです。だからと言って、埋没毛を放っておくとそのまま黒ずみや毛穴にしこりができる原因にもなってしまいます。
カミソリや毛抜きなどのムダ毛処理は埋没毛ができやすい!
この埋没毛ができる主な原因は、自分で脱毛をすること。具体的には毛抜きやカミソリはもちろん、手軽な除毛クリームやブラジリアンワックスも、埋没毛を増やす原因になることがあります。
たとえば毛抜きで毛を抜いた場合、その毛穴の部分に隙間ができてしまいます。開いた毛穴には雑菌が侵入し、肌は雑菌をこれ以上奥に進行させないため、角質層で毛穴をふさぐ働きを起こすのです。
つまり、新しく生えた毛は角質によって外に出られず、そのまま角質層の下で成長いくことによって埋没毛になります。カミソリを使っても抜けない埋没毛ができあがってしまうのです。
埋没毛を毛抜きで抜くのは危険!
できてしまった埋没毛をとること自体は、覆っている角質を取り除いて毛を抜くだけなので簡単です。ですが、角質層を無理に傷つけて埋没毛を処理するのは肌にとってかなり危険!
無理やり毛抜きで埋没毛をとってしまえば、また毛穴が開いてしまいそこに雑菌が入り込む原因になります。また、雑菌が入れば毛穴が赤く炎症を起こしたり、腫れたりする毛嚢炎を起こす可能性もあります。
最悪、毛嚢炎の部分がかさぶたになれば、そのまま色素沈着として肌に残ってしまうこともあるのです。特に男性はヒゲをきれいに抜こうと、毛抜きで処理をしている人もいますよね。太いヒゲを無理に毛抜きで処理するのは、埋没毛になりやすく毛嚢炎のリスクも高めてしまいます。
埋没毛が気になったら、くれぐれも毛抜きや針を使って取り除こうとせず、次の方法で優しく処理していきましょう。
埋没毛を取り除く正しい方法は?
それでは、自宅でできる埋没毛の正しい処理方法をご紹介します。
クリームで保湿をして毛穴と角質をやわらかくする
まずおすすめしたい方法は、クリームなどで埋没毛の周辺をマッサージして、毛穴と角質をやわらかくすること。もともと埋没毛は厚くなった角質が原因なので、この角質をやわらかくすれば自然と埋まっていたムダ毛が外に出てきやすくなります。
特に毛穴が開き皮膚もやわらかくなっている入浴後に、しっかり保湿クリームでケアをすることで埋没毛が表に出てきやすくなります。手でマッサージをするように揉みこめば、それが摩擦にもなり埋没毛が出てくるサポートになりますよ。
あまり体にボディクリームを塗る習慣がない方もいるかと思いますが、肌が乾燥していると角質が剥がれにくくなります。特にムダ毛処理をしている部分は、忘れずに毎日保湿ケアをしてあげましょう。
スクラブを使って角質を取り除いていく
保湿クリームよりも即効性がある方法としておすすめなのが、スクラブを使って古い角質を取り除くこと。スクラブは細かい粒子で皮膚を摩擦することで、余計な角質を剥がすのに役立ちます。スクラブはいろいろな種類がありますが、中でも肌に負担が少ない自然素材をベースにした商品がおすすめです。
- ハウスオブローゼ
- 星野家の塩
人気商品:Oh!Baby
人気商品:星野家の手作りマッサージ塩
たとえばハウスオブローゼのベストセラー、「Oh!Baby」は温泉上がりのツルっとした肌を目指して作られた、3種のナトリウムで保湿をしながら角質をやわらかくするスクラブです。無香料無着色、無鉱物油で肌への負担も少なく、埋没毛のケアにおすすめですね。
星野家の塩は、塩と水・ハチミツをベースに無添加にこだわった「星野家の手作りマッサージ塩」もシンプルな成分配合で肌にやさしく、なんと髪にも使えます!
ピーリングをする
ピーリングをするのも、埋没毛の処理におすすめの方法です。一見スクラブと同じもののように思えますが、ピーリングは細かい粒子が入っておらず、石鹸や液体タイプで販売されています。
材料はフルーツ酸と呼ばれるAHA(アルファハイドロキシ酸)や、サリチル酸など通常の洗顔料にも含まれている成分が基本。このフルーツ酸によって古い角質を剥がし、さらに毛穴を収縮する働きもあるので埋没毛にお悩みの人におすすめです。ただし、ピーリングの中には成分が強く、肌が荒れる原因になる商品もあります。
- skinvill(スキンビル)
人気商品:ホワイトピーリングジェル 250g I-ne
こちらのピーリングはなんと96%が美容成分!古い角質を取り除きながら毛穴を引き締めるので、埋没毛予防におすすめです。
敏感肌の人はピーリングをすることで、その部分が延焼する恐れがあるので必ずパッチテストをしてから使用しましょう。また、ピーリングのやり過ぎは健康な角質まで落としてしまい、かえって埋没毛を増やす原因になるので、多くても1週間に1回を目安に行ってください。
埋没毛を増やさないためにできる予防・対策法
それでは埋没毛を増やさないためには、どんなことに気を付ければいいのでしょうか?
カミソリやシェーバーの使用頻度を減らす
毎日のようにカミソリやシェーバーでムダ毛を処理していると、肌を傷つけやすくケガした部分を守ろうと角質が厚くなってしまいます。この部分は埋没毛になりやすいうえ、色素沈着も起こりやすくなる原因になるのです。
これからレーザーや光脱毛をしたいと考えている人は、色素沈着があるとやけどのトラブルにつながってしまいます。そのため、できれば最低でも3日以上の間隔を開けてムダ毛を処理しましょう。
肌のターンオーバーを整える生活習慣を意識
肌の古い角質はターンオーバー(代謝)によって剥がれ、新しい角質に変わっていきます。しかし、このターンオーバーは睡眠不足や食生活の乱れなど生活習慣が崩れていると、周期が乱れやすくなってしまうのです。
特にターンオーバーに必要なビタミンAやビタミンC、そしてタンパク質が不足していると古い角質が留まりやすい肌環境になります。ファーストフードや外食が多い人は、野菜不足でビタミンやミネラルが不足しがちになるので、バランスがいい食事と栄養を摂ることを意識しましょう。
サロンやクリニックで脱毛をする
間隔を空けてムダ毛処理をしようと思っても、男性の場合ヒゲの部分は毎日剃らざるをえないですよね。その結果、気づかないうちに埋没毛が顔まわりに増えてしまう人もいます。そこでおすすめしたいのが、頻繁にムダ毛処理が必要なヒゲなどの部位を、レーザーや光脱毛で処理すること。
特に医療レーザー脱毛は黒いメラニン色素に反応する特性を活かして、できてしまった埋没毛にもしっかりダメージを与えられます。毛を取り除くだけでなくしっかり脱毛することもできるので、埋没毛に悩まされる心配がなくなりますよ。
埋没毛は正しい処理でケアを!光・レーザー脱毛をするのもおすすめ!
埋没毛はカミソリや毛抜きなど、自分でムダ毛処理をしているとどうしてもできやすいもの。そこで、埋没毛を増やさないために角質をやわらかくし、普段から保湿や適度にスクラブ・ピーリングでケアしていきましょう。
また、光脱毛やレーザー脱毛をすればムダ毛処理をする回数も激減し、毛自体が生えなくなるので埋没毛ができる心配もありません。ぜひ埋没毛にお悩みの人は、専門の脱毛店で脱毛を始めてみてはいかがでしょうか。