危険!?間違ったAGA対策で薄毛が悪化し手遅れになる可能性が…

2019/04/24 薄毛・AGA治療
間違ったAGA対策

AGA対策にスカルプシャンプーは効果があるのでしょうか。このページでは、ネットに溢れている間違ったAGA対策を医学的な視点からきちんと解説し有効なAGA対策をご紹介いたします。

まずはAGAの原因を知ろう

AGAの原因

AGAの原因をきちんと理解することで、高級シャンプーを購入することや頭皮のマッサージ店に通うなど余計なお金や時間を使わなくて済みます

男性ホルモンが多い方は要注意

男性ホルモンが多いと言っても、多寡をどのように見分けたらよいのでしょうか。一般的に男性ホルモンは、髭や体毛が濃くなったりがっちりとした筋肉質な体格になったりと身体に現れやすい特徴があります。つまり、見た目上は毛が濃い人や筋肉質な方は男性ホルモンが多いということになるでしょう。

男性ホルモンの中でも最も分泌量の多いテストステロンというホルモンは、睾丸で95%産生され血液を介して様々な臓器や皮膚の受容体に結合します。このテストステロンが頭皮に存在している5αリダクターゼという酵素と結合することによってDHT(ジヒドロテストステロン)に変化します。

さらに、このDHTは毛乳頭にある男性ホルモンレセプターと結合しTGF-8を産生・増量し、このTGF-8が髪を抜けるように指令を出します。女性は男性ホルモンが少ないため、AGAに悩んでいる女性の方が少ない理由もお分かりになったはずです。したがって、AGAの原因は突き詰めて考えると男性ホルモンが原因ということになります。

脱毛につながるメカニズム
  • 男性ホルモンの一部テストステロン
  • 頭皮に存在する酵素5αリダクターゼ
  • テストステロンと5αリダクターゼが結合する事により【DHT】が生成される
  • 【DHT】と毛乳頭にある【レセプター】と結合し【TGF-8】が増量
  • 【TGF-8】という因子は髪が抜ける指示を出す

少し難しい内容となりますが男性ホルモンが多ければ多い程抜け毛を助長させる【TGF-8】の量を増やす事となります。

遺伝的な体質も大きな要因

遺伝とAGAの因果関係は医学的に解明されてはいませんが、AGAの原因に密接な関係があると考えられています。遺伝によって、男性ホルモンや5αリダクターゼという酵素を多く生産する体質や感受性が高い男性ホルモンレセプターを親から多く引き継いでしまうとAGAを発症するリスクが高まると考えられています。

生活習慣にも注意

AGAの先天的な要因は、男性ホルモンや5αリダクターゼ・男性ホルモンレセプターが挙げられますが、生活習慣によるホルモンバランスの乱れといった後天的な要因もあると考えられています。偏った食生活・過剰なストレスや過度なダイエット・睡眠不足によりホルモンバランスは乱れ、これをきっかけにAGAが発症するリスクを高めるため注意が必要です。

AGAの原因と為りやすい物
  • 食生活の乱れ
  • ストレスが溜まっている
  • 無理なダイエット
  • 日々の睡眠不足
  • ホルモンバランスの乱れ

AGAに有効な対策

AGAに有効的な対策

近年CMで取り上げられているスカルプシャンプーはAGAに効果があるのでしょうか。AGAの原因を理解したうえでご参照ください。

AGAガイドラインを一読せよ

まずは、日本皮膚科学会による男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインを参照しましょう。きちんとした根拠とデータによる効能を見ることができます。
出典(PDF):https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf

AGAガイドライン

AGAの効果に対して、Aが最も推奨度が高く、Dが最も低いということになります。この表からみて分かるとおり、AGAに最も効果が期待できるのはミノキシジルとフィナステリドになります。。

スカルプシャンプーはAGAに効果あり?

TVコマーシャルで近頃よく見かけるようになった様々な種類のスカルプシャンプー。果たしてAGAに効果はあるのでしょうか

結論から言うとAGAに効果は期待できません。理由は単純で、AGAガイドラインの表1に記載のある成分がシャンプーに含有されていないからです。気になる方は今お使いのシャンプーの成分表を確認してみるとよいかも知れません。

例えば、○○エキスなどといった成分が多く記載されていませんか?果たして、その○○エキスはAGAに効果があったと立証できるデータや医学的根拠があるのでしょうか

AGAに有効なミノキシジルとは

ミノキシジルでAGA対策

ミノキシジルは、本来高血圧の治療薬(血管拡張作用)として開発された成分ですが、以後毛髪を育成し脱毛症に効果があることが発見され、1980年代に初めて認可された脱毛症の治療薬です。世界90カ国以上で認可されており、日本では薬局などで外用剤を購入することができます。外用剤と比べると内服薬は吸収率が高いため医師の処方が必要になります。

ミノキシジルの効果

AGAを発症した毛根は毛髪に栄養を運ぶ血管が小さくなり十分に栄養が行き渡らなくなってしまいます。ミノキシジルには血管拡張作用があるため、小さくなってしまった血管を大きく広げ酸素や栄養素を十分に供給できるようになり発毛が期待できます。農作で例えると、野菜に栄養となる水や肥料を撒くイメージになります。

ミノキシジルの副作用

ミノキシジルには血管拡張作用があるため、内服を始めた当初は動悸や息切れなどの副作用を起こしやすくなります。特にミノキシジルは循環器系(心臓)に負担が大きいため、内服薬を使用する場合は必ず医師に相談してから使うようにしましょう。

薬局ではリキッドタイプ(外用剤)のミノキシジルが医師の処方なしで購入できますが、その理由は何故でしょうか。もろもろの薬事法が関係していますが、外用剤は経皮的に身体へ吸収されますが内服剤と比較すると吸収率が低く、それだけ効果も落ちるため、副作用の発症率も下がるからです。しかし、きちんと用法容量を守って継続していけば発毛を期待することができるため一度ご検討してみてはいかがでしょうか。

ミノキシジルの特徴
  • 血管拡張作用のある医薬品
  • 毛髪の育成に期待が出来る
  • 副作用がある
  • 医師の処方からの服用が好ましい

AGAに有効なフィナステリドとは

AGA治療薬フィナステリド

フィナステリドは、もともと前立腺肥大・前立腺がんの治療薬として使用されていましたが、マウス実験で異常発毛の副作用が現れたことからAGA治療薬として認可されるようになりました。日本国内では、プロペシアと呼ばれる商品名で流通されています。

フィナステリドの効果

フィナステリドは、テストステロンに結合する5αリダクターゼを阻害する作用があります。その結果、脱毛の指令を出すDHTの産生を抑制できるので抜け毛を減少させる効果がありますが、ミノキシジルと異なり発毛を促す作用はありません。

つまり、フィナステリドはホルモンバランスの影響で乱れた毛髪周期を正常に戻してくれる作用があり、農作で例えると土をふかふかに耕してきちんと根を張れる環境を整えるイメージになります。

フィナステリドの副作用

フィナステリドの副作用には、性欲減退・勃起不全・精子減少などがあり、発症率は0.2~1%以下で一般的な治療薬と比較して副作用発現率は低いですが、必ず医師診察のもと処方してもらうようにしましょう。

DHTは女性にも存在し、このDHTは妊娠中に胎児(男)の性器を形成する際に活用されます。女性の身体の中でDHTが不足すると性別がはっきりしない新生児が生まれるリスクがあるので、妊娠中や妊娠の可能性がある女性は、絶対に服用しないように注意してください。

また、手で触れるだけでも経皮的に身体へ吸収される可能性があるため、フィナステリドを内服する男性は女性に配慮して保管場所も気をつけるようにしましょう。

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