40代以上の男性の皆さん、「自分の居場所」は見つかりましたか?

2021/04/09

男性力アップ術20210212/イメージ

40代以上の男性が会社、家、それ以外にも居場所がなくなり、苦しんでいる。以前この欄で書いた「自分の居場所の見つけ方」のコラムにも大きな反響があった。

最近は「小屋ライフ」も注目されている。「小屋」を建て、居場所を確保する中高年男性が増えているというのだ。

 居場所はどうすれば手に入るのか? 好きで得意な仕事、没頭できる副業、心を高揚させてくれる友人や仲間、ハマれるスポーツ、格安の隠れ家アパートなどを手に入れ、これまでの重圧を切り捨てることが「居場所づくり」への一歩となる。自分の居場所とはズバリ、「自分に最適なリズムで生きられる場所」のことである。

人の心は居場所で変わる

多くの社会人は立場上、「いい人」や「真面目で堅実な人」のフリをしなければならない。それによって仕事の評価が上がったり、継続的に収入が得られる。しかし、そのために奥歯に物が挟まったような日々を送っている人も少なくない。本来の自分がどんどん削られ、「つまらない男」へと退化していく人も多い。

仕事でもプライベートでも「腹に据えかねること」はある。耐えに耐え、生活を守るために自分を殺してきた人もいる。しかし、そのせいでメンタルは崩壊寸前。なんとか這いつくばってきたが、気がつけば子供も育ち、家庭では孤独な立場…。

そんななか、「何のために?」という思いが湧き上がる。私は「自分なりの本能寺の変」を起こしてもよいと思う。「大人のちゃぶ台返し」により、本当の居場所を見つけるのだ。

出費をミニマムにすれば居場所は見つかる?

自分の居場所がないという時、多く人はお金に縛られている。お金のために「やりたくない仕事」をして「付き合いたくない人」と話し、一日を終える。

しかし、出費を抑え、お金がかからない生活環境を作れば、その縛りは消える。郊外で暮らすのもいいだろう。子供を公立の学校に入れてもいい。奥さんにも働いてもらうことで「不適切な場所」から自分を切り離せる。海辺のアパートだって借りられるし、早期退職だってできてしまう。

あと20万時間を何に使うの?

人生100年時代などと言うが、ハードワークやストレスを抱えている人は突然死しやすい。私の祖父も父も40代や50代で突然死している。自分も例外ではないと思う。

今、50歳で、70歳まで生きるとすると、長くて17万時間だ。あなたも自分の家系の傾向から残された時間を計算してほしい。あと20万時間しかないとしたら、居場所がないような人生を歩むのは命の無駄遣いでしかない。20年後には消えてなくなるんだから、もっと命を大切に使ってはどうだろう?

居場所のない人生を送り続けるのも、切り捨てるのも実は自分次第。いろいろな意味で「自分の中での本能寺の変」を起こすべきだと思う。常識に洗脳されている限り、自分の居場所は一生見つからない。

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この記事のライター

潮凪 洋介

潮凪 洋介

エッセイスト・作家。著書累計70冊、168万部。「男の色気のつくり方」「もういい人になるのはやめなさい」「バカになれる男の魅力」「アナザーパラダイスの見つけ方」「自分の壁の壊し方」など。大人の海辺の社交場「芝浦ハーバーラウンジ」をプロデュース、累計7800人が参加。ライフワーククリエイト協会を設立、「会社でも家でもない”サードプレイス“で好きなことでライフワーク起業しよう」をテーマに講座を実施。


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