姿勢を整えテストステロンも上がる「服」と「小物」の力

2022/02/10

モテる男の1万円服装術20220126/紺ローファー

「姿勢の重要性」は広く浸透していますが、その影響は男性ホルモンの分泌にまで及んでいます。

「猫背にしているときに比べ、2分間、胸を張った姿勢を取った場合、テストステロンが高くなる」という研究結果は、米コロンビア大学によるもの。男性ホルモンであるテストステロンの急激な低下は、気分障害を招くリスクもあるため、姿勢を正して日常を送りたいですよね。

ところが、「意識的に姿勢を整えても、気づけば猫背に戻ってしまう」という悩みをクライアントからよく聞きます。実は私も猫背なので、気持ちはよく分かります。

そんな私を正してくれたのは、意外にもプロが磨いた革靴でした。今回は、姿勢を整える意識を芽生えさせた「ファッションによる意識付け」についてお伝えします。

「服は、着ている人の気持ちに影響を与える」と言われています。スーツとネクタイで仕事のスイッチが入る人は多いでしょう。ドレスアップのパーティーに、うっかりカジュアルな恰好で参加してしまったら居心地が悪く、その場を楽しめません。実はこの作用は、靴にも当てはまります。

外出自粛やテレワークで、スニーカーで事足りる生活が続いていますが、私はこの年末の大掃除でホコリをかぶった革靴を見つけました。その革靴を久しぶりに「プロの靴磨き」に持ち込んだのです。

当然、自分で磨く以上にキレイな仕上がりになったので、今年に入ってから革靴を履く機会が増えました。すると、意識が自然と足元に向かうようになり、同時に姿勢も正しくなっていったのです。

きちんとした足元への意識が、姿勢を整えるように作用したのです。これは女性がハイヒールを履く感覚に近いかもしれません。

とはいえ、真っ黒の革靴にカジュアルな恰好は合いませんよね。スーツ以外に合わせる革靴は、ブラウンやネイビーなど、黒以外のものを考えてみましょう。ローファーでもかまいません。

ポイントは、ヒールが付いた靴であること。ややスリムなストレートジーンズになじむ革靴です。このときソックスと靴の色をそろえれば、いい感じのコーディネートになります。

姿勢を正す方法はさまざまですが、ファッションによる意識付けも可能です。そのキッカケとして、プロの靴磨きはオススメです。ガラッと意識が変わりますよ。

【写真】 東京・有楽町の靴磨き店「千葉スペシャル」で磨いた紺ローファー(靴磨き代1300円)

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この記事のライター

森井 良行

森井 良行

スタイリスト。のべ4500人を超えるビジネスマンの買い物に同行し、現在はおしゃれを学ぶコミュニティ「エレカジ大学」を主催。「日本元気シニア総研」研究委員やAll Aboutメンズファッションガイドを務める。近著は『38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)。


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