新素材のスプリングニットで中高年男性にも「春」がくる

2022/03/14

モテる男の1万円服装術20220302/3月

まだまだ肌寒い時期ですが、「春らしさを先取りした服装」は女性の視線を釘付けにします。やさしい春の日差しや桜のイメージから「春=パステルカラー」という方程式が定着しているため、スプリングニットを合わせるだけで季節感は印象づけられます。まさに3月こそ、「春らしくて素敵ですね!」という声掛けをされやすい時期なのです。

この時期、店頭に並ぶパステル配色のコットンセーターがスプリングニットです。華やかな色だけでなく軽快感のあるコットン素材であることも特徴ですが、SDGsの影響でニット素材の技術革新も進んでいます。そこで今回は「新時代のスプリングニット」についてお伝えします。

コットンニットと言っても、これまで中肉厚のミドルゲージのものから、薄手のハイゲージまでバリエーションはさまざまでした。そんななか、化学繊維100%の洗えるスプリングニットが増えています。

ポリエステル生地は、世代によってはあまり良いイメージがないかもしれませんが、持続可能な社会の取り組みによってウォッシャブルという機能が加わり、着用感も劇的に向上しています。サラッとした着心地なので、襟シャツに重ねなくてもヒートテックなどの機能性下着に合わせてカットソー感覚でコーディネートできます。

肌寒い3月は秋冬ジャケットとコートに合わせたコーディネート、4月上旬ごろの暖かい陽光の下なら、軽めのライトコートに合わせられます。また5月になれば、白いクルーネックTシャツの上にニットを重ね、袖をたくし上げて1枚のカットソー感覚に着こなすのもいい感じです。

今回私が注目した氷のようなアイシーブルーは限りなく白に近いため、男性でも抵抗感があまりないはず。2022年の流行色(鮮やかなオレンジ)ではありませんが、さり気なく春らしさを取り入れたスプリングニットです。

色合わせのコツは、同系色であるブルー・紺系のアウターが簡単です。反対色であるオレンジ系の配色もいい感じに仕上がります。また暖かい陽光の中でオフホワイトのパンツを合わせれば爽やかな印象になります。

ただし、スプリングニットはサイズ感に注意が必要です。最近の定番であるオーバーサイズで展開されていますので、胸板が薄い方は合わせやすいですが、誰にでも似合うわけではありません。試着してピンと来た人はこの春、女性の視線を釘付けにしてみてください。

モテる男の1万円服装術20220302/4月

【写真】 ユナイテッドアローズBEAUTY&YOUTH「サーキュラーニット」(1万2980円)をインナーに、3月(上)と4月(下)のコーデを考えてみました

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この記事のライター

森井 良行

森井 良行

スタイリスト。のべ4500人を超えるビジネスマンの買い物に同行し、現在はおしゃれを学ぶコミュニティ「エレカジ大学」を主催。「日本元気シニア総研」研究委員やAll Aboutメンズファッションガイドを務める。近著は『38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)。


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