おじさんがビジネスカジュアル服を着るコツその1「ウエストがズレない方法」

2021/10/12

モテる男の1万円服装術20211006/THE SUIT COMPANYの「ストレッチデニム イージーテーパードパンツ」

「ジャストサイズを買ったはずなのに、パンツのウエスト位置がズレてしまう」経験はありませんか。

座った状態から立ち上がったとき、ベルトで締めても、多少のズレは生じるもの。ですが、電車内などで見渡すと、ベルト位置が明らかにズレてしまっているビジネスマンも見かけます。

はく位置がズレたスラックス姿は、だらしなく見えます。ただ、その影響がジャケット着用時にまで及ぶことはあまり知られていないようです。上下半身のバランスが崩れるため、スーツ姿もパッとしなくなるので気を付けたいところです。そこで今回から「新しいビジカジ様式」というテーマでお伝えします。

在宅勤務の増加に伴い、ストレッチ機能のスラックスが増えています。快適なビジネスパンツは在宅のみならずオフィスでも重宝しますが、伸び縮みしやすい分、ウエストがズレやすいのが注意点です。

つまり、はきこなしの工夫がこれまで以上に求められるわけですが、そもそもウエストのサイズ表記について男性が見落としているポイントがあると私は思います。それは「健康診断の腹囲」と「パンツのウエスト」は一致しないというものです。

健康診断で計測する腹囲は「おへそ周り」ですが、パンツのウエストは「お腹まわり」の細い部分です。腹囲90センチの人の場合、ウエスト90センチのスラックスは確実に余るため、スラックスがズレるのは当然なのです。腹囲の数値を鵜呑みにするのではなく、試着時のフィット感を優先しましょう。

しかし、ピタッとしたウエストサイズを選んでも、多少はズレてきます。このときパンツのファスナー上に付いている小さな輪を活用することで、ズレを防ぐことが可能です。

これはベルトループと呼ばれ、ピンバックルのベルトのピンを通すためのものです。本来の役割はベルトの位置が真ん中からズレないためですが、ベルト自体が上下にズレないという効果も含みます。

いずれにしても、スラックスのウエストが大きく余っているとウエスト部分が巾着袋のように波打ってしまうので、サイズの合わないスラックスは買い替えを検討しましょう。そして、ストレッチが利いたビジネスパンツを購入する際は、ベルトループが付いたタイプを選びましょう。

【写真】 THE SUIT COMPANYの「ストレッチデニム イージーテーパードパンツ」(8580円)

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この記事のライター

森井 良行

森井 良行

スタイリスト。のべ4500人を超えるビジネスマンの買い物に同行し、現在はおしゃれを学ぶコミュニティ「エレカジ大学」を主催。「日本元気シニア総研」研究委員やAll Aboutメンズファッションガイドを務める。近著は『38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)。


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