大渋滞への対応、テストステロン量で分かれることが判明

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今年のゴールデンウイークは久々に行動制限がなかったことや晴天だったこともあり、東京都内から郊外に出かけた人たちはかなり多かったようです。そのため、大渋滞に遭遇した人も多いでしょう。その大渋滞と戦った男性2人のエピソードを、テストステロンを切り口に分析してみました。

まず、東京・蒲田在住のAさん。外房で友人たちとバーベキューをするため、川崎の首都高東向島入口から東京湾アクアラインを目指しましたが、30分で10メートルも進まないほどの大渋滞に巻き込まれました。Aさんは数時間この渋滞に耐えましたが、結局諦めて、家に引き返すことにしました。

「この状況は、どうあがいても打破できない。断腸の思いでUターンしました」

一方、Aさんの友人Bさんは都内で仲間と集まり、羽田方面からアクアラインを目指しました。やはりAさんと同様、ピクリとも動かない大渋滞にハマってしまいました。「こんな渋滞は初めてだった」と語るBさんですが、彼は諦めませんでした。

Aさんと連絡を取り、川崎方面からのアクセスも無理だとわかったので、残るもう一つのルート、大師から殿町、浮島ジャンクションを目指し、アクアラインに入るルートに賭けるという判断をしました。その結果、当日のルートとしてはベストな判断となり、Bさんは遅れながらもバーベキューに参加できました。

その頃、Aさんは自宅近くの出口まで辿り着こうとしていましたが、LINE連絡でBさんの判断を知り、同じルートを追うようにアクアラインを目指しました。結果、Bさんに遅れること1時間で外房の会場に到着しました。

どうやらテストステロンの高さではBさんに軍配が上がったようです。というのも、テストステロンは「我慢強さ」「達成意欲」「リスクを伴う判断力」を司っているからです。

Aさんは渋滞に耐える我慢強さはありましたが、バーベキュー会場に絶対行くという達成意欲と、リスクをとって他のルートに賭けるという判断力がBさんに比べて足りなかったのかもしれません。

一方、Bさんは、何としてでも、1分でも早く会場に着いてやるぞという達成意欲から、もっと渋滞しているかもしれないというリスクを顧みず、ルート変更という判断で結果として早く参加することができたのです。

【一般社団法人1UP学会】

男性医療に関する最新医療技術や情報の啓発・広報活動を行う医療専門団体。テストステロン補充療法による専門外来を東京都千代田区の日比谷国際クリニック(http://www.hibiyakokusai.or.jp)で実施している。


【堀江メソッド】

今回ご紹介したエピソードのように、日常の出来事をテストステロンを切り口で考察してみると、新たな発見があるかもしれません。ちなみに、AさんもBさんもバーベキューを大いに楽しんでいましたが、帰りも渋滞ではたまらないと、残念ながら早めに帰宅されました。ホストの私にとっては残念でしたが、賢明なご判断だったと思います。

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この記事の監修者

堀江 重郎

堀江 重郎

1960年生まれ。東京大学医学部卒業。日米で医師免許を取得。国立がんセンター中央病院、杏林大学講師を経て帝京大学医学部主任教授に就任し、日本初の男性更年期外来を開設。2012年に順天堂大学医学部教授に就任。日本抗加齢医学会理事、日本Men's Health医学会 理事長を務める。『ホルモン力が人生を変える』他著書多数。テレビ番組の出演、監修も多数。


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