サッカーのスター選手、テストステロンが高いワケ

堀江メソッド2022年5月10日 (1)

スポーツ選手はテストステロンが高い人が多い職業の一つです。先日、日本代表がワールドカップ出場を決めたことにちなみ、今回は3人の代表的なサッカー選手の習慣やキャラクターとテストステロンの関係について考えてみます。

①長友佑都選手

予選リーグではSNSで”長友不要論”が拡散し、その中には中傷的内容も含まれていました。選手にとっては心折れる内容かもしれません。ところが長友選手は「批判は自分にとってガソリン」とそれらを突っぱねました。

他人からの評価に一喜一憂せずに我が道を貫く姿勢は、まさにテストステロンが高い証拠です。また、長友選手は筋トレの本も出しています。テストステロンと筋肉アップの好循環が、長友選手をつくったのかもしれません。

②中村俊輔選手

43歳の現在も現役で活躍する中村選手の習慣で有名なのは、小学校の頃から毎日欠かさず書いている「サッカーノート」です。目標(サッカーが上手くなる)を達成するために毎日練習を振り返り反省し、翌日のプランを立てているのです。

調査でも、日記を書いている人はテストステロンが高い傾向が見られました。目標達成への執念で裏付けられたこの作業をコツコツと毎日続けられる能力もテストステロンが高い証拠です。中村選手には5人のお子さんがいます。精力とともに、5人の子供を養う経済力(=狩猟の能力)もまさにテストステロンの高さを表しています。

③三浦知良選手(キングカズ)

カズ選手といえば、なんと言っても現役への執着心です。それだけでテストステロンが高いことの証明になりますが、55歳になっても「人より1回多くトレーニングする」ということを徹底しています。たとえばチームメイトが腹筋を50回やったら自分は51回やるそうです。この“負けたくない”気持ちはまさしくテストステロンが支えています。

3選手ともリスクを恐れず海外クラブに挑戦した大胆な決断力をもっています。特にカズ選手に関しては、日本人のサッカーが現在ほど認められていない時代に高校を中退して単身ブラジルに行き、所属クラブでレギュラーを獲得しました。「冒険のホルモン」「狩猟のホルモン」と呼ばれるテストステロンが高い証拠です。

さらに、テストステロンは仲間を守る、縄張りを守る「社会性のホルモン」とも呼ばれます。11人のチームスポーツで出場を決めた日本代表はみなテストスロンが高いことは間違いありません。

【一般社団法人1UP学会】

男性医療に関する最新医療技術や情報の啓発・広報活動を行う医療専門団体。テストステロン補充療法による専門外来を東京都千代田区の日比谷国際クリニック(http://www.hibiyakokusai.or.jp)で実施している。


【堀江メソッド】

今回はサッカー選手に絞りましたが、プロスポーツ選手は一般にテストステロンが高いものです。コツコツと毎日反復練習をする諦めない心、試合中にリスクを取って大胆な選択できる判断力、ここ一番の大事な局面での集中力、それらを支える肉体などを支えているのがテストステロンなのです。

この姿勢はビジネスマンの皆様にも大切だと思います。ぜひ、この連載からヒントを得ていただき、筋トレや食生活を変えてみるところから始めてみてください。

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この記事の監修者

堀江 重郎

堀江 重郎

1960年生まれ。東京大学医学部卒業。日米で医師免許を取得。国立がんセンター中央病院、杏林大学講師を経て帝京大学医学部主任教授に就任し、日本初の男性更年期外来を開設。2012年に順天堂大学医学部教授に就任。日本抗加齢医学会理事、日本Men's Health医学会 理事長を務める。『ホルモン力が人生を変える』他著書多数。テレビ番組の出演、監修も多数。


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