あの将棋の第一人者はなぜテストステロンが高いのか?

堀江メソッド筋トレ2022年6月12日

実は将棋で勝つためにもテストステロンは欠かせないものです。長時間の対局でも集中力を切らさず、勝つために何手も先を読む執着心にはテストステロンが大きく関わっています。今回は伝説的な2人の棋士の名言や逸話から、テストステロンとの関係性を考察します。


加藤一二三さん

2017年の引退まで現役生活63年、藤井聡太さんが登場するまで、14歳7カ月という史上最年少プロの記録を持っていました。また77歳11カ月の現役最年長記録も持っています。まさにレジェンドです。

長きに渡り第一線で戦い続けられたのは、テストステロンに裏打ちされた「闘志」が大きく関わっていると考えられます。加藤さんはヒフミンの愛称で知られ、バラエティー番組などでも親しみ深いキャラクターで人気ですが、本業は棋士ですから当然負けることが大嫌いだそうです。

ご本人は「闘志」には「ひとに負けまいという闘争心」と「将棋を深く知りたいという探究心」があると語っています(なんと、17歳のときの発言です)。両方とも、テストステロンが大きく関係していますね。

また対局の際には、睾丸を健康にしてテストステロンを増やす働きのあるビタミンEを豊富に含む鰻重を必ず食べていたことも有名な話です。そのほかにステーキ、サーモン、チョコレートといったテストステロンを高める食べ物も好物だそうです。


羽生善治さん

名人、竜王、王将、王位、王座、棋聖、棋王の7大タイトルをすべて同時に保持した「7冠」は歴代で羽生さんしかいません。羽生さんはまだ現役ですが、すでにレジェンドといっていい存在です。

羽生さんの趣味はチェスですが、その実力は日本でもトップクラスだそうです。こうした新しいことに挑戦する冒険心にもテストステロンが影響してます。

そんな羽生さんの伝説の一手は1988年のNHK杯で、前述の加藤一二三さんとの対局での「5二銀」です。これは解説者も驚く、誰もが予想しなかった一手で、それまでの劣勢を一気に逆転し勝利しました。この「決断力」もテストステロンのが関係していると考えられます。

羽生さんは肉が好物だそうで、日頃の食習慣でも自然にテストステロンを上げているのかもしれません。

【一般社団法人1UP学会】男性医療に関する最新医療技術や情報の啓発・広報活動を行う医療専門団体。テストステロン補充療法による専門外来を東京都千代田区の日比谷国際クリニック(http://www.hibiyakokusai.or.jp)で実施している。

【堀江メソッド】

将棋の棋力は一般に25歳でピークを一度迎えるという説が有力のようです。テストステロンがピークを迎えるのがこの時期ですから、将棋の強さとテストステロンは大きく関係がありそうです。その後も長らく活躍している名人たちは、何かしらの生活習慣がテストステロンを維持していると考えられます。

また、将棋は「王将」から「歩」までのヒエラルキー構造や、敵陣に攻め入り成ることで階級以上の動きを体得し成長できるシステム、相手との駆け引きなど、現代のビジネス社会にも通じるところがあります。テストステロンの働きとともに将棋を勉強してみるのも良いかもしれません。



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この記事の監修者

堀江 重郎

堀江 重郎

1960年生まれ。東京大学医学部卒業。日米で医師免許を取得。国立がんセンター中央病院、杏林大学講師を経て帝京大学医学部主任教授に就任し、日本初の男性更年期外来を開設。2012年に順天堂大学医学部教授に就任。日本抗加齢医学会理事、日本Men's Health医学会 理事長を務める。『ホルモン力が人生を変える』他著書多数。テレビ番組の出演、監修も多数。


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