自毛植毛を受けるベストタイミングは?年齢制限はある?
若い頃から薄毛に悩んでいる人は、いつごろ自毛植毛の施術を受ければよいか、決めあぐねているかもしれません。
この記事では、自毛植毛と年齢の関係について紹介します。自毛植毛を受ける「ベストタイミング」を見極めるための参考にしてください。
- 自毛植毛の基本知識について
- 若ハゲで自毛植毛は受けられるか
- 自毛植毛は若いほどいいのか?施術を受けるのに適切な年齢は?
- 自毛植毛の主な施術方法とは?
- 自毛植毛は計画的に受けるのがベスト
- 高齢者になっても自毛植毛は可能?
- まとめ
自毛植毛の基本知識について
植毛には「人工毛植毛」と「自毛植毛」の2種類があります。大まかには
- 人工毛植毛は合成繊維で作った毛を生やす
- 自毛植毛は、自分の髪の毛を、足りているところから足りていないところへ移植する
上記の違いがあります。
自毛植毛であれば
1.人工毛植毛でトラブルになりがちな拒否反応が起きにくい
2.移植した髪はきちんと成長し、AGAなどの影響が出る前の自分に戻れる
というメリットが挙げられます。
ただしその一方で、髪を採取した部分のボリューム感が下がる場合もありますので、髪をどれくらい採取する必要があるのか?採取後の影響はどうなのか?充分に医師と相談しておきましょう。
若ハゲで自毛植毛は受けられるか
自毛植毛は、後頭部などのフサフサの毛を薄毛の部分に移植して、薄毛を目立たなくさせる治療です。自毛植毛を受けるための年齢制限は特になく、脱毛箇所があれば、子供や未成年でも施術を受けられます。
一般に、若ハゲといわれるのは20~30代の比較的若い世代。若いうちにみられる中長期的な薄毛はAGAが原因になっていることもあります。
AGAは男性型脱毛症のことで、男性ホルモンが原因で起こり、遺伝的な体質によって症状の現れ方が異なる特徴があります。
AGA治療では、自毛植毛は必ずしも第一選択ではなく、まずは投薬治療を行います。AGA治療では自毛植毛を含め、施術を受けられる年齢を「20歳以上」としている場合があります。
これは、AGA治療で使われる飲み薬や塗り薬には、男性ホルモンの分泌を抑えるものや、血管を広げる作用があるものがあり、未成年に処方することはできないためです。
薄毛の状態によっては、自毛植毛と投薬治療を組み合わせることもあるので、AGAで自毛植毛を受ける場合は20歳以降に検討するのがおすすめです。
自毛植毛は若いほどいいのか?施術を受けるのに適切な年齢は?
AGAは少しずつ脱毛が進行していくので、若いうちに自毛植毛を受けたいと考える人もいるでしょう。しかし、現時点のAGA治療は薄毛を根本的に治すものではありません。
薬によるAGA治療は薄毛の大きな進行を食い止めるものです。自毛植毛も、脱毛した部位の薄毛を目立たなくさせるものです。
そのため、薄毛がある程度目立ってきた状態で自毛植毛の施術を受けるのがベターです。
生え際の薄毛が少し気になる程度で自毛植毛を受けると、植毛後にも薄毛が進行してしまい、移植した毛だけが残ってスカスカの状態になってしまう可能性があります。
自毛植毛後に薬の治療を続けても、AGAの進行を完全に止めることはできません。薄毛がそれほどひどくない状態で自毛植毛を受けると、以下のような事態になる可能性があるため、注意が必要です。
- M字形の薄毛の場合:前髪はフサフサしているけど、頭のてっぺんが薄毛の河童のようにはげる
- O字型の薄毛の場合:頭のてっぺんの中心部の移植毛が残り、リング状にはげる
自毛植毛の主な施術方法とは?
自毛植毛の手法は主に2種類に分けられます。
- 後頭部の皮膚を切開して毛根を採取する「FUT」
- 切開はせずに毛根をくりぬく「FUE」
どちらの手法を選んでも、麻酔を行うため痛みは強くありません。また切開するFUTを選んでも、日帰り手術が可能。終わったらそのままクリニックを後にできます。FUTとFUEの詳しい違いについては【傷跡にも違いがあるFUTとFUEとそれぞれの特徴とは】をご覧ください。
また手術に際して採取する毛根は「グラフト」あるいは「株」という単位を用います。通常は頭頂部や生え際を埋めるのに、800~2000グラフト程度を用いることが多いです。
ただし症状が強く、毛根がたくさん必要になることも(2500グラフト以上)。そうした大規模な手術を「メガセッション」と言います。メガセッションになると生着率(きちんと発毛する割合)の低下といったデメリットもあり、医師との綿密な相談が必要不可欠です。
自毛植毛は計画的に受けるのがベスト
AGA治療を受けても薄毛が少しずつ進行することを前提に考えると、自毛植毛は生涯で複数回に分けて行うのがおすすめです。
複数回の施術を受ける目的は、すでにある脱毛部分を完全にカバーするためではありません。現在は目立たなくても、将来的に薄毛の進行が予想される部分に施術を受けるためです。
将来、2回目や3回目の自毛植毛を受けるうえで参考になるのが、男系家族の薄毛状況です。父親や祖父が薄毛の人は、年代ごとの薄毛の状態を参考にしましょう。
自毛植毛を受けるタイミングは、個人によって異なります。AGAによる薄毛の進行状況は、遺伝だけでなく、治療の状況によっても異なるためです。
自毛植毛で採取する移植毛は自分の毛です。男性ホルモンの影響が少ない後頭部の毛を使うとはいえ、移植できる数には限りがあります。
無駄のないように、計画的に自毛植毛を受けるのがおすすめです。
高齢者になっても自毛植毛は可能?
計画的に自毛植毛を受ける場合、何歳まで受けられるのか気になりますよね。AGAでなくても、年を重ねると薄毛はある程度は目立ってくるので、高齢の方で自毛植毛を検討している人も多いでしょう。
自毛植毛は高齢者でも受けられる施術です。局所麻酔による日帰り手術なので、一般の病院で受ける手術よりも体の負担が少ないのが特徴です。
最近では、70代で自毛植毛を受ける人も多くみられます。
自毛植毛を受ける年代は30代が最も多く、次いで40代、20代、50代、60代となっています。自毛植毛を受けるには、数十万円から100万円程度の費用が必要になります。
若い世代は、施術を受けたくても金銭的に難しいことが考えられます。ご自身の薄毛の症状によって費用が違うため金額に幅があります。【自毛植毛にかかる費用・料金の相場とは】に目安ではありますが料金の相場も算出して比較していますので、ご覧ください。
高齢になると、AGAでなくても頭髪全体が細くなります。AGAの場合、薄毛の範囲はかなり広くなっているでしょうから、自毛植毛だけでは薄毛をカバーできないかもしれません。
年をとってから後悔するのではなく、薄毛の進行状況としっかり向き合いながら、自毛植毛を受けるベストタイミングを見極めましょう。
まとめ
自毛植毛手術は年齢の制限なく受けることができます。ただし、早すぎる時期に自毛植毛を受ければ、AGAの進行によってはおかしな形の薄毛になり、施術を受けるのが遅すぎると、思うような効果を実感できない可能性があります。
自毛植毛のベストタイミングは年齢だけでなく、個々の薄毛のタイプや状況によっても異なります。
薄毛に悩んでいて自毛植毛を検討している人は、医師と相談しながら、ベストタイミングを決めましょう。
- 参考文献
・紀尾井町クリニック https://www.nhtjapan.com/
・アスク井上クリニック https://asc-cl.jp/
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