自毛植毛にかかる値段が医院ごとに差がある理由

2020/12/16 自毛植毛

自毛植毛にかかる値段が医院ごとに差がある理由

薄毛や抜け毛治療にはさまざまな方法が登場していますが、自毛植毛への注目度が高まっています。

薬、あるいは自然療法ではなく、自毛植毛は自分自身の毛の細胞(髪の毛を作る毛母細胞)を移植することから、拒否反応リスクが低い点や他の治療法と比較するとダイレクトにアプローチする点が人気の理由ですが、自毛植毛について調べると、提供しているクリニックによって大きく値段が変わることに気付かされます。

そこで今回は、なぜ自毛植毛にかかる値段が異なるのかについて注目してみましょう。

「自毛植毛」についてまだ、よくわからない方は【薄毛で悩んでいる人におすすめ!自毛植毛を徹底解説】で詳しく説明しているので、ご覧ください。

自毛植毛は方法によって値段が変わる

自毛植毛の値段が異なる理由の一つに、自毛植毛にはさまざまな方法がある点が挙げられます。「毛を植える」ことは共通していますが、それぞれ微妙にアプローチ方法が異なりますので、値段にも違いが生じます。

そこで、まずは自毛植毛にどのような方法があるのかを確認していきましょう。

FUT法(ストリップ法)

自毛植毛の中でも比較的安いことから、広く普及している手法がFUT法(ストリップ法)です。自分自身の後頭部から皮膚を移植する手法は医師の負担も少なく、短時間での治療が可能なことから多くのクリニックで採用されています。

しかし、採取した髪の毛の選定はクリニックによって異なります。基本的には採取した髪の毛から良い状態のものを選んで植毛するのですが、丁寧に選ぶクリニックもあれば、大まかに分類するクリニックもあります。

丁寧に選定するクリニックであれば時間も手間もかかります。そのため、同じ治療法ではあっても料金に違いが出てきます。

FUE法

ダイレクト法とも呼ばれているFUE法。髪の毛を採取する点ではFUT法と同じですが、FUE法は移植部に毛穴を作成します。薄毛・抜け毛の症状が長期に及んでいて、すでに毛穴がなくなってしまっている頭皮にも植毛が可能です。

「取る・植える」であるFUT法に対し、「取る・穴を掘る・植える」を行うFUE法
手順が一つ多いことから、FUT法よりも料金が高くなるのも当然です。

FUTとFUEとそれぞれの特徴と違いについては【傷跡にも違いがあるFUTとFUEとそれぞれの特徴とは】に詳しくまとめていますので、ご覧ください。

CHOI法(ニードル法) 

CHOI法(ニードル法)は原理としてはFUE法に近いです。

こちらも自らの毛を採取し、毛穴の生成と植毛を行います。FUE法との違いは、名称からもわかるように細い針(ニードル)を使って穴あけと埋め込みの両方をほぼ同時に行う点にあります。

FUE法以上に手間がかかりますので、値段もFUE法より高くなっています。

ARTAS植毛

広い意味ではFUE法の一種です。

CCDカメラを搭載したロボットによって毛根を採取。採取した毛髪を医師が判定し、植えていきます。

ロボットの力を借りることから比較的短時間で作業が可能ですが、治療料金にはロボットの導入費用が上乗せされるので、FUE法よりも高い値段での提供が一般的です。

スマートグラフト植毛

メスを使わずに毛を採取し、埋め込むという点ではこちらも広い意味ではFUE法と考えてよいでしょう。特徴として、採取した髪の毛を冷却することで鮮度を保持。

その後、鮮度の良い髪の毛を埋め込むので、定着率が高まる点がメリットです。料金には冷却装置の購入費用が上乗せされていますので、一般的なFUE法よりも高値に設定されています。

自毛植毛の値段の決まり方

自毛植毛にはさまざまな手法がありますので、手法によって値段が異なる点はおかしな話ではありません。しかし、同じ手法ながらクリニックによって値段が異なるケースも珍しくありません。

そこで、自毛植毛の料金の決まり方について、いろいろな角度から見てみるとしましょう。

自毛植毛の価格は病院側の「自由設定」

大前提として、自毛植毛は自由診療になるので料金設定はクリニック側の自由です。

保険診療であれば保険点数などとの兼ね合いから、ほぼ全国で一律となりますが、自由診療である自毛植毛に関しては何の制約もありません。そのため、どのような料金で提供するのも、クリニック側の自由です。

他のクリニックと比べて大幅に安くても、逆に倍以上の値段で提供していても、法律的には何ら問題ありません。

費用に広告費が上乗せされているケース

大手のクリニックともなると、積極的に広告展開を行います。広告費をかけたとしても、それ以上にお客を集められれば良いのです。

長期的にみれば、広告費の回収など難しくはないと考えているクリニックもあるでしょう。

使った広告費は治療費に上乗せして回収するクリニックが一般的で、例えば広告費に数百万円かけたとしても、1回の治療料金を少々高くすることで、何十人、何百人と利用してもらうことで広告費をペイするという考え方です。

クリニックによって「単位」が異なる

先ほどお伝えしたように、自毛植毛には複数の手法がありますが、さらにはそれぞれ単位が用意されています。一般的に「グラフト」と呼ばれる単位です。

グラフトとは「束」を意味するもので、1グラフトにつき、3~4本の髪の毛が生えます。少ないグラフト数での自毛植毛では変化を実感できませんので、効果を感じられるためにはそれなりのグラフトの植毛が必要です。

しかし、クリニックによってグラフトの「最小単位」は異なります。10グラフトから可能なクリニックもあれば、1グラフトから可能なところもありますので、1グラフトから提供しているクリニックの自毛植毛の値段の方が安く感じるでしょう。

そのため、適正価格を判断するには「1グラフトあたりの値段」を考えるとよいでしょう。

自毛植毛にかかる費用・料金の相場とは】の記事では人気クリニックの基本料金と合わせて、1グラフトの値段を頭部の箇所毎に比較しています。是非、参考にしてください。


自毛植毛の料金=質ではない

自毛植毛の料金イコール質ではない

自毛植毛の料金の違いが見えてくると、決して「料金=質」ではないことにも気づくのではないでしょうか。

質が低いものの、とにかく多くの患者を獲得するために莫大な広告費を投入し、広告費回収のために高い値段設定としているクリニックがあっても不思議ではありません。

自由診療である以上、値段設定はクリニックの自由であり、治療を受けるか受けないかを選ぶのは消費者です。

自毛植毛を行うクリニックも「ビジネス」

自毛植毛は、薄毛や抜け毛で悩んでいる人にとって頼れるものです。

昨今、医療と美容の線引きが曖昧な治療も増えてきていますので、自毛植毛がどちらにあたるかについては多くの声がありますが、クリニックにとってはビジネスです。利益を追求するのは当然とも言えるでしょう。

他の産業同様に、市場競争も行われています。例えば都心部で周辺に自毛植毛を行っているクリニックが多数ある場合、お客が選ぶ側の「買い手市場」となっているので、価格競争が起こります。

クリニック側としても、他のクリニックに負けない魅力をアピールし、患者を獲得しなければなりません。

一方、周辺に同業者がないクリニックの場合、お客が自毛植毛を受けたくても他に選択肢がありません。ある程度高額ではあっても他に選択肢がない「売り手市場」となるので、値段を下げる必要性がありません。

このように、自毛植毛を提供するクリニックもビジネスなので、立地などによって市場競争の度合いが異なり、料金の決め方も変わります。

自毛植毛への取り組み方は病院によって異なる

自毛植毛への取り組み方もまた、クリニックによって異なります。

自毛植毛が専門のクリニックがあれば、美容整形の一部として取り入れているクリニック、AGA治療の一環として行っているクリニックもあります。

どのようなスタンスで自毛植毛を提供しているのかによっても、値段は変わります。

自毛植毛専門のクリニックであれば、設備は基本的に自毛植毛ためのものだけで済みます。他のメニューを用意しているクリニックになると、設備投資の幅も広がりますので、回収しなければならない金額が増えます。

このように、クリニックが抱えるそれぞれの事情も、料金の違いとなって現れます。

自毛植毛以外にどこまで行うのかもクリニック次第

自毛植毛では、外科的手術だけではなくアフターケアも大切になりますが、アフターケアをどこまで行うのかもクリニックによって違います。

有料で行うのか、あるいは治療費に含まれているのかによってもまた、表示する「手術費」は異なります。

そのため、料金を確認した際、「その価格でどこまでできるのか」まで判断しなければ、高い治療なのか安い治療なのかわかりません。

まとめ

自毛植毛の値段がなぜ異なるのかについて、さまざまな角度からリサーチしてみました。

自毛植毛を提供するクリニックも多く、何より自由診療なので料金設定はクリニック次第です。

大切なことは、それぞれの料金の違いを踏まえ、自分自身にとってどのクリニックでの自毛植毛が適しているのかを判断することです。そのためにも、より多くの知識を身につけておきましょう。


  • 参考文献
    ・ウェルネスビューティクリニック https://wbc.or.jp/mens/
    ・アスク井上クリニック https://asc-cl.jp/
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