テストステロン・アップを間接的に支援する「鮭」の凄さ

堀江メソッド筋トレ20220629/キングサーモン

今回は料理の紹介です。取り上げるのは鮭。アスタキサンチンを豊富に含んだ食材です。

アスタキサンチンは直接的にはテストステロンを上げませんが、抗酸化作用が非常に高く、抗疲労、抗炎症、免疫強化、持久力強化が期待されます。タフな生活をしているビジネスマンには必須の物質といえます。特に、テストステロンを上げる筋トレ後の回復に食べると効果的です。

鮭は「サーモンピンク」という言葉通り、他の魚にはないピンク色をしています。これはアスタキサンチンの赤い色素の影響です。鮭は産卵のために過酷な川を遡ります。この間、体内には絶えず活性酸素が発生するため、それを溜め込まないように、アスタキサンチンを体内に備蓄していると考えられています。そして産卵時には、今まで自らを守るために備蓄したアスタキサンチンを卵に移行させ、卵を酸化から守るのです。

また、鮭は不飽和脂肪酸であるDHAとEPAを多く含んでおり、血流の改善にも効果的ですので、ED(勃起不全)の予防改善が期待できます。EDは男性子の自信を喪失させてテストステロンを下げてしまいますので、日頃から積極的に鮭を食べていただきたいですね。

とはいえ、鮭の料理というと多くの人は刺身か塩焼きくらいしか思い浮かばないかもしれません。そこで今回は、ホテル「プルマン東京田町」のエグゼクティブシェフ、福田浩二さんに、ちょっとカッコをつけられる「サーモンのグラブラックス」の作り方を紹介してもらいました。

サーモンのグラブラックス


【材料】

 ・キングサーモン半身(1枚)

 ・キュアミックス=塩(125グラム)▽ブラウンシュガー(150グラム)▽白コショウ(3グラム)▽オールスパイス(3グラム)▽ベイリーフ(3グラム)▽クローブ(3グラム)▽メース(2グラム)

 ・サワークリームソース=サワークリーム(100グラム)▽マヨネーズ (50グラム)▽ディルみじん切り(5グラム)

 ・ラム酒(20ミリリットル)

 ・ベビーポテト(500グラム)

【手順】

 (1)キングサーモンにラム酒、続いてキュアミックスを満遍なく振りかける

 (2)冷蔵庫で1日、マリネする

 (3)スライスして盛り付ける

 (4)付け合わせとして、ベビーポテトを茹で、サワークリームソースをかける


「日本人が一番食べている魚はサーモンだそうです。今回は豪快に半身を使いますが、とても簡単で、お酒にも合う北欧料理です」(福田シェフ)


【一般社団法人1UP学会】

 男性医療に関する最新医療技術や情報の啓発・広報活動を行う医療専門団体。テストステロン補充療法による専門外来を東京都千代田区の日比谷国際クリニック(http://www.hibiyakokusai.or.jp)で実施している。

【堀江メソッド】

ED患者の多くは男性としての自信を喪失してしまいます。自信がなくなるとテストステロンは下がり、テストステロンが下がると自信も持ちづらくなります。毎日を元気に溌剌と過ごす身体を作ることはテストステロンにも好影響を与えます。

まずは栄養があるものをバランスよく、できれば一人ではなく、複数の人たちと楽しく食べること。テストステロンを上げるとされる食材を意識して加えることも望ましいですが、今回紹介したサーモンのように、直接テストステロンを上げる食材ではなくても、間接的に影響する栄養素はたくさんあります。



  • はてなブックマークに追加

この記事の監修者

堀江 重郎

堀江 重郎

1960年生まれ。東京大学医学部卒業。日米で医師免許を取得。国立がんセンター中央病院、杏林大学講師を経て帝京大学医学部主任教授に就任し、日本初の男性更年期外来を開設。2012年に順天堂大学医学部教授に就任。日本抗加齢医学会理事、日本Men's Health医学会 理事長を務める。『ホルモン力が人生を変える』他著書多数。テレビ番組の出演、監修も多数。


RECOMMEND

-AD-