「触っても減るもんじゃない」というセクハラ行為の深い罪
セクハラ騒動が起きた際に、お尻や胸を触られたという被害者に対して、まれに「減るものじゃないからいいでしょう」という方がいます。
私も10代後半から20代前半の頃、胸やお尻を触られると、嫌な気持ちになりながらも「怒っても仕方がないし、場の空気が変になるし、まぁ仕方がないか」と諦めてしまったことが。不愉快な気持ちを必死で苦笑いで隠しながら「やめてくださいよー」と言ったことがあります。この“苦笑い”を了承していると勘違いしてしまう方もいるようですが…。
しかしあれから、5年、10年経ってもふと「あの時」「あの場所で」「どんな人に触られた」のかをはっきり思い出すんですよね。無論、嫌だった思い出として。
そして「物理的に減るものでなければ何をしても良いだろうか」と考えてみるのですが、どんなに考えても「減らないものであれば何をしても良い」と考えている人はいないと思うのです。
例えば、自分が長年大切にしているものを初対面の人にベタベタ触られたら嫌な気持ちになりませんか。きっと、それが大切なものであればあるほど嫌な気持ちになると思います。
話は変わりますが、以前、性教育の取材をしていた際に「胸や股やお尻などは自分の大切な場所だから自分で触るときは清潔に。見知らぬ誰かに見せたり、触られたりしてはダメなんだよ」と子供に教えているという声を聞きました。
私は若い頃、自分の胸やお尻、身体などを大切な場所という認識がそこまで持てていませんでした。だからこそ、苦笑いでスルーしてしまったのかなと思います。
人に暴力をふるってはいけない。傷つけてはいけない。それには気をつけていましたが、「自分を大切にする」ことを、はっきりと意識できていませんでした。
「減る、減らない」という問題ではなく、胸やお尻、身体全部その人の大切な部分。それを断りもなく触ることは、相手の心を削っているのです。
この記事のライター
工藤 まおり
フリーランスライター。津田塾大学数学科卒。大手人材会社を経て、セクシュアルウェルネスメーカー、TENGAの広報に転職。女性向けセルフプレジャー・アイテムブランドirohaのPRなどに携わった後、この春フリーランスに。PR業務、恋愛・性・キャリアに関するコラムを執筆。
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