パワハラ、セクハラでSNSで炎上しないための心構えとは?
内輪ノリのテンションで話したことが、ネット上で話題になり、瞬く間にSNSで広がり議論が交わされるこのご時世。
少し前になりますが、大学の社会人向け講座で自社のマーケティングを語る中で「生娘をシャブ漬け戦略」という言葉を使いSNS上で炎上したのは大手飲食チェーン店の取締役。ベンチャー企業が、社内コミュニケーションツール上で採用に関し「デブの人は採用しないように」とコメント。そのスクリーンショットが公開され問題になったこともありました。
プレスリリースなどの会社の公式発表については、危機管理や広報担当が注意深く確認する企業が増えました。ですが、個人の発信については管理しきれない企業がほとんどだと思います。といって、「1人ひとりの発信まで管理するべきだ」なんて言えば人権問題になりそうです。
そうならないためには、企業や団体の一員である、人としての常識、SNSならネットリテラシーを身につけてもらうしかありません。まず、いつどこでどんなときも、他人に見られているという意識を持つこと。「この発言は、人から見たらどう思われるのか」「当事者は傷つけないだろうか」「周りの人はどう反応するか」などを考え、心配なら発信内容を第三者に見てもらった方がいいかもしれません。
企業によっては、ソーシャルメディアに関するガイドラインを制作して共有したり、社内で定期的にSNSに関する勉強会を開き、良い事例、悪い事例について話し合っています。繰り返すことでネットリテラシーが高まり、常識・非常識の線引きに失敗しなくなるでしょう。
パワハラ・セクハラなども同じで、役職が上がるほど部下が多くなり、ジェネレーションギャップから発言の「アウト」「セーフ」の線引きが見えづらい人が多いと想います。常に言われる相手の立場になって考えるクセをつけましょう。
何気ない社内ツールでの何気ない一言が炎上リスクとなり、売り上げを左右しますよ。
この記事のライター
工藤 まおり
フリーランスライター。津田塾大学数学科卒。大手人材会社を経て、セクシュアルウェルネスメーカー、TENGAの広報に転職。女性向けセルフプレジャー・アイテムブランドirohaのPRなどに携わった後、この春フリーランスに。PR業務、恋愛・性・キャリアに関するコラムを執筆。
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