ビジネススタイルでおしゃれな人というのは、小さな部分ほど手を抜きません。その小さな積み重ねの結果、「おしゃれな人」と言われるのです。

反対に「おしゃれ」と言われない人は、面積の小さい部分への意識が低いため、その重要性に気づいていないことが多いようです。

パンツ丈についても、生地と靴がギリギリ触れる程度、いわゆるノークッションで合わせることを当欄でもお伝えしましたが、靴とパンツをうまにつなぐ役目は「ソックス」にあります。

もしパンツと靴の間から、ヨレヨレのソックスが見えていたら興ざめです。特に女性は、そのような細かいところに気づいてしまいます。

パンツと靴の間からのぞくソックスがヨレヨレなのは大問題なのですが、オンラインでのミーティングが増えている今、見えない部分に手を抜いていませんか。いざ外出するときになって、即座に適切な（＝おしゃれに見える）ソックスが見つからない、という事態も起きそうです。

これを防ぐには、普段からパンツの素材や色との相性を考えてソックスを選んでおくことです。また、オンラインの時は靴のことまで考えずにソックスを履いていると思いますが、外出時にあわてないためには靴のデザインや色も考慮してソックスを選ぶ必要があります。

例えば、靴からのぞかせるソックスの色をピンク、ラベンダー、ペパーミントグリーンなどにすると、春を感じさせるコーディネートになります。おしゃれに敏感な女性はすぐに気づくでしょう。

また、黒やグレーのモノトーン配色の服装に暖色系の濃い色みのソックスを履けば「アーティスティックでおしゃれな人」という印象を与えることができます。朝起きて服を着る時にも、靴を履いて出かけることを想定してコーディネートしてみましょう。

ソックスについては、色だけでなく素材も吟味しましょう。春や夏には綿や麻など混紡素材のものが涼し気でおしゃれです。

ウィズコロナ時代のビジネススタイルでは、ビジネス仕様のソックスだけでは不十分です。ビジネス用だけでなく、ビジネスカジュアルにも対応できるソックスをそろえておきましょう。そんな観点からお勧めしたいのがユニクロの50色ソックスです。

これからソックスを買い足すなら、春らしさを演出するピンクやラベンダー、ペパーミントグリーンのパステルカラーと、黒や濃いグレーのジャケットやパンツの時に合わせやすい暖色系で少しトーンを落としたダーク系のソックスがあるといいですね。ウィズコロナ時代のおしゃれなビジネススタイルが完成します。

ソックスの面積は全身の中では小さいからといって侮らず、おしゃれメンズを目指して、たゆまぬ努力を楽しくやっていきましょう。

【写真】　パステルカラーからダーク系までそろうユニクロの「50色ソックス（消臭機能付き）」（１足２９０円）