ファッションは最初が肝心、4月のハレの日に締めるべきネクタイとは?

2021/04/07

モテる男の1万円服装術20210331/色数を絞ったネクタイコーデ

4月になり、配置転換や新入社員の迎え入れで、人間関係が刷新される職場も多いでしょう。ビジネスシーンにおける服装は「自分の役割や立場を相手に伝える」ツール。だからこそ初日が大切です。

前回は、肌寒い日に気軽に羽織れるカジュアルアウターについてお伝えしました。6月頃まで比較的長期間着られるCPOジャケットは秀逸ですが、オフィス勤務では活かせません。そこで今週は、「仕事上でモテる春物」について考えてみます。

1年を通してのノーネクタイ姿はいまや主流になりつつあります。しかし、ネクタイを締めるべきシーンがないわけではありません。入社式のような式典はもちろんですが、たとえテレワークであったとしても、初日からカジュアルな恰好では示しがつきませんよね。

普段はラクな格好で働くに限りますが、ハレの日だからこそ、新人だけでなく迎え入れる側もあえてネクタイを締めてみてはいかがでしょうか。

もちろん、カッチリしたスーツである必要はありません。これまでのテレワークやオフィスカジュアルのセットアップスーツで十分です。ただし、スーツの生地感で「ネクタイの選び方」は変わります。

化学繊維でできたセットアップスーツには、定番のレジメンタルストライプ柄よりソリッドと呼ばれる無地ネクタイがよく合います。色数が多いネクタイは、化学繊維の生地感を安っぽく見せる懸念があるからです。

高級感があるとは言えない普段使いのセットアップスーツを好印象に仕上げるコツは、ネクタイの色数を絞ることです。

このときは、白いワイシャツがおすすめです。フォーマルという意味合いもありますが、色彩心理で「新生」を意味する白色は「新たな環境で初心に立ち返る」というメッセージを暗に伝える効果があります。また、白いワイシャツに鮮やかな紺色のネクタイを合わせるだけで、気品が宿ることも魅力です。

「ネクタイで気持ちも締まる」という経験は、誰もが一度は体験しているはず。もともとスーツは軍服の襟を開いたものです。また、ネクタイは剣をルーツとしています。

年度初めの4月にネクタイを締めることで、気持ちをガラッと変えてみてはいかがでしょうか。感度が高い女性の同僚から、「ネクタイ姿がステキですね」と言われる確率もググっと高まるはずです。

モテる男の1万円服装術20210331/色数が多いネクタイコーデ

色数が多いネクタイコーデ

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この記事のライター

森井 良行

森井 良行

スタイリスト。のべ4500人を超えるビジネスマンの買い物に同行し、現在はおしゃれを学ぶコミュニティ「エレカジ大学」を主催。「日本元気シニア総研」研究委員やAll Aboutメンズファッションガイドを務める。近著は『38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)。


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