自毛植毛は円形脱毛症やその他の薄毛にも効果あるのか?

2021/03/25 自毛植毛

自毛植毛は円形脱毛症やその他の薄毛にも効果あるのか?

円形脱毛症によるコイン状の薄毛は目立ちます。自毛植毛で“修復”したいと考えている人はいませんか?

AGA(男性型脱毛症)の最終手段ともいえる自毛植毛ですが、その他の脱毛症にも効果があるのか気になりますよね。この記事では、円形脱毛症などAGA以外の脱毛症や薄毛の自毛植毛の適応について解説します。

円形脱毛症とはどんな症状?

円形脱毛症は、文字通り丸形の脱毛が起こる症状で、10円ハゲともいわれます。円形脱毛症というと、「狭い薄毛」のイメージがありますが、症状にはいくつかのタイプがあり、いくつもの丸形の薄毛ができるタイプや、頭全体の髪の毛が抜けるタイプもあります。

円形脱毛症が起こるメカニズムははっきりしていませんが、ストレスで交感神経が優位になり、頭皮の血行が一時的に悪くなることで起こるといわれています。最近では、体の免疫細胞が自分の組織を攻撃する自己免疫疾患が原因という説も出ています。

円形脱毛症による薄毛は脱毛範囲の髪がどっさり抜けてしまうため、薄毛部分が目立ちやすい特徴があります。ただし、AGAとは異なり、髪の成長にかかわる毛根の細胞にまでダメージを受けていることがほとんどで、再び生えてくることがほとんどです。

円形脱毛症に自毛植毛はできる

円形脱毛症の多くは、皮膚科の治療で回復するため、自毛植毛の適応にはなりません。たとえ自毛植毛をしたとしても、移植毛が発毛しづらい傾向があるので、クリニックでは積極的に勧めていません。

ただし、円形脱毛症の一般的な治療で薄毛箇所が改善しない場合や、本人が自毛植毛を希望している場合、クリニックによっては自毛植毛に対応しているところもあります。円形脱毛症のタイプによっては、再発を繰り返す場合もあるリスクを理解した上で、自毛植毛を検討しましょう。

自毛植毛については【薄毛で悩んでいる人におすすめ!自毛植毛を徹底解説】で詳しく紹介しているので、合わせてご覧ください。

円形脱毛症の薄毛は、部位や髪型によっては目立たなくさせることができます。部分カツラを使用するなどして、対処するのもよいでしょう。

自毛植毛は薄毛治療の最終手段とされますが、円形脱毛症のように治療の適応にならないものもあります。以降では、AGA以外の薄毛における自毛植毛の適応の可否についてみていきます。


自分の髪の毛を引き抜く抜毛症は自毛植毛できるか?

自分の髪の毛を引き抜く抜毛症は自毛植毛できるか?

抜毛症は、ストレスや緊張により髪の毛や眉毛などの体毛を抜く病気です。10代の女子にみられる傾向があります。両親を含めたカウンセリングなどで回復するケースが多いのですが、一方で、大人になっても精神的な緊張などで抜毛症になることもあります。子供への治療と同じように、心理的な療法が必要です。

抜毛症で無理やり髪の毛を引き抜くと、毛根の細胞にダメージが及んで、髪の毛が生えてこなくなることがあります。このような場合は、自毛植毛で薄毛を目立たなくさせることが可能です。

ただし、抜毛症で髪の毛を抜く習慣がある間は、自毛植毛をすることはできません。自毛植毛をしても、ドナーや既存毛を引き抜いてしまうリスクがあるためです。

抜毛症で自毛植毛を受けるときは、まずは髪を抜くクセをなくすことが大切です。抜毛症の習慣をなくすには、自分だけでは対応が難しい場合も多いので、専門家の治療を受けましょう。

びまん性脱毛症に自毛植毛ができるか?

びまん性脱毛症は閉経前後の女性に多くみられる脱毛症で、髪の毛の1本1本が細くなる脱毛症です。男性のAGAでは、生え際や頭頂部の薄毛がはっきりするのに対して、びまん性脱毛症では頭全体の髪の毛が薄くなる傾向あります。

びまん性脱毛には、以下の3つの種類があります。

  • 1.加齢による女性ホルモンの減少によるもの
  • 2.ストレスなどで一時的に髪の毛が生えてこなくなるもの
  • 3.女性のAGAによって起こるもの

(1)と(2)については、頭全体の髪の毛が細くなっているので、自毛植毛の適応ではありません。自毛植毛は、髪の毛がフサフサの部分から薄い部分へ、引っ越しする治療であるためです。

女性のAGAはFAGAと呼ばれており、AGAほど脱毛部位ははっきりしていませんが、頭皮頭頂部から額の部分が薄くなり、地肌が目立つようになります。FAGAの場合は、自毛植毛で治療効果を得ることができます。

AGAクリニックでは、びまん性脱毛症の女性に対して自毛植毛を実施していますが、タイプによって効果が異なるので、どのびまん性脱毛症なのか知ることが大切です。

自毛植毛は手術を受ける以上に、移植毛が根付くかどうかが大切なので、クリニックと相談しながら施術を受けるかどうかを決めましょう。

施術前に適応かどうか知ることが大切

AGAの治療法のひとつである自毛植毛は、一部の脱毛症や薄毛に効果があります。ただし、自毛植毛は施術後にドナーが根付くかどうかが大切です。適応がないのに施術を受けると、お金が無駄になってしまいます。

当記事で紹介した内容を参考に、自毛植毛を受けるかどうかを検討してみてください。

  • 参考文献
    ・ヨコ美クリニック https://www.yokobikai.or.jp/
    ・紀尾井町クリニック https://www.nhtjapan.com/
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