自毛植毛の密度はどのくらいがベスト?

2021/03/16 自毛植毛

自毛植毛の密度はどのくらいがベスト?

自毛植毛の施術を受けるなら、なるべく高密度で移植したい、以前のようにフサフサした姿に戻りたいと考える人も多いでしょう。たしかに、自毛植毛の仕上がりや施術後の満足感を左右するのは、移植毛の密度です。

この記事では、自毛植毛を受ける際に知っておきたい密度についてのポイントと、実際に薄毛をカバーする度合いについて解説します。

自毛植毛は高密度で移植できる?

自毛植毛は、フサフサの部分の髪の毛を薄毛が目立つ箇所に移植する治療法です。自毛植毛で行うのは「髪の毛の引っ越し」であり、薄毛部分の髪を再生する施術ではありません。

自毛植毛の施術について詳しく知りたい方は【薄毛で悩んでいる人におすすめ!自毛植毛を徹底解説】を合わせてご覧ください。

自毛植毛を検討している人のなかには、薄毛部分をなるべくカバーしようと、際限なく移植を希望するケースも少なくありません。

しかし一般的に、自毛植毛は男性ホルモンの影響が少ない後頭部の髪の毛を採取します。薄毛を完全にカバーしようと、後頭部からの採取を増やすと、今度は後頭部の髪がスカスカになってしまう可能性があります。通常、自毛植毛できるのは合計で約5000株。髪の毛にすると、およそ1万本程度になります。

頭全体の頭髪数が10万本程度であることを考えれば、自毛植毛に使えるのは10%程度。決して多いとはいえません。自毛植毛を受けるときは、限られた移植毛の数と、薄毛箇所の密度のバランスを見ることが大切です。

自毛植毛の採取方法は賢く選ぼう

自毛植毛で後頭部の毛を採取する方法には、大きく分けて2つあります。

  • FUE法…メスを使わずに専用パンチで1本1本採取する方法
  • FUT法…メスを使って後頭部の頭皮を帯状に切り取って、毛を採取する方法

日本で人気なのはFUE法ですが、世界的にスタンダードな手法はメスを使うFUT法です。FUE法は専用のパンチでくり抜くため、採取した毛が途中で切れることがあり、移植できずに無駄になってしまう割合が高いというデメリットがあります。

また、FUE法では後頭部全体から毛髪をまばらに採取します。高密度の移植をしようと多くの毛を採取した場合は、傷跡ができる範囲が広がって目立ちやすくなってしまう恐れがあります。

一方、FUT法は傷跡が目立つのがネックとされますが、ライン状の傷なので髪形によっては目立ちにくくすることもできます。クリニックによっては、傷跡を小さく縫い合わせることも可能です。

高密度の自毛移植を受けるときは、メリットやデメリットを把握した上で、どちらの方法で施術を受けるか決めましょう。

FUE法とFUT法の違いと特徴については【傷跡にも違いがあるFUTとFUEとそれぞれの特徴とは】でも詳しく紹介しているので、ご覧ください。

効率のよい自毛植毛を受けるのなら密度を守ろう

効率のよい自毛植毛を受けるのなら密度を守ろう

薄毛にコンプレックスがあると、脱毛箇所により多くの毛を移植したいと思う人もいるかもしれません。自毛移植は、「ドナーを移植したらそれで終わり」というわけではなく、移植した毛が新しい頭皮にしっかり根付く必要があります(専門用語で「生着」といいます)。

移植毛がきちんと生着するための目安となる密度は、1㎝2あたり30株程度です。欧米諸国では1㎝2あたり45株が限界とされていますが、白人の髪は日本人の髪よりも細いのが特徴です。日本人の髪の太さを考慮すると、30株くらいが適切でしょう。

植物を植えるときに十分なスペースを取ったり、時には間引きしたりするのと同じ原理です。自毛植毛のドナーもまた、適切なスペースを確保することで、頭皮に根付く確率をぐんと高められるのです。

一方で、近ごろの自毛植毛クリニックの中には、高密度を売りにして1㎝2あたり30株より多い移植をしているところもあります。しかし、過密な自毛植毛をすると1本1本の毛に十分な栄養が行きわたらず、移植毛の生着がうまくいかなくなる可能性もあります。

自毛植毛を受けるときは、信頼できるクリニックを選ぶようにしましょう。

おすすめの自毛植毛クリニックとそれぞれの特徴を紹介】に名医と評判の人気クリニックについて紹介しているので、是非参考にして下さい。

自毛植毛で密度アップするのなら複数回の施術がおすすめ

自毛植毛の施術を受けても1回では十分な密度にならず、満足できないという人も少なくありません。そんな人におすすめなのが、自毛植毛を複数回受けることです。

1回目の施術を終えてから、時間を置いて前回の植毛と同じ箇所に施術を受けるのです。知らない人も多いのですが、自毛植毛後は手術操作や麻酔の影響により、移植毛だけでなく既存毛まで抜けてしまうことがあります

そのため、最初の施術で移植した毛と既存毛がヘアサイクルを経て、すべて生えそろうまで、1年半から2年ほどかかります。薄毛がかなり進行している人の場合、1回目の施術後にある程度髪が生えそろったら、追加で2回目の自毛植毛をすれば、高密度のフサフサ感が得られるはずです。

治療費用はかかりますが、一度に大量の自毛植毛をするよりも頭皮の負担が少ないので、確実に効果を実感できるでしょう。


髪の密度と薄毛のカバー程度について

実際に、1㎝2あたり30株程度を目安に自毛植毛をする場合、どの程度の満足度を得られるか気になる人もいるでしょう。これまで見てきたように、自毛植毛は薄毛前のフサフサの状態に戻す施術ではなく、全体のバランスをみながら薄毛を目立たなくさせるものです。

脱毛症状が全くない状態の頭髪量を100%とすると、薄毛の進行状態は以下のレベルに分けられます。

  • レベル1(0%)…頭髪が全くない状態
  • レベル2(20~25%)…薄毛がかなり目立つ状態
  • レベル3(40~50%)…薄毛の症状に気付く頃の状態
  • レベル4(100%)…脱毛が起こっていない状態

自毛植毛で目標となるのは、完全なフサフサ感のあるレベルではなく、頭髪が以前の半数あるレベル3。もともとの頭髪の半分の密度となりますが、髪の長さを調整すれば薄毛に気付かれにくくなります。

自毛植毛では、限りある原資の移植毛を大切にしながら、自毛植毛の密度を調節することが大切です。

まとめ

自毛植毛の施術を受ける場合には、高密度で一度に移植するよりも、適切な密度で複数回の施術を受けた方が効率はよくなります。

薄毛を完全にカバーしようとするのではなく、中期的に治療計画を立てるようにしましょう。

  • 参考文献
    ・ヨコ美クリニック https://www.yokobikai.or.jp/
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