女性が「未婚の30歳」になって思うこと

2022/03/05

幸せおじさん2022年3月5日

30歳になりました。多くの女性にとって、ひとつの節目の年齢です。

結婚相談所に行くと「20代のうちに婚活しなければ、需要なくなるわよ」と言われますし、妊娠や出産は「30歳までに」とせかされます。

仕事でも「30歳」は思案のしどころ。事務派遣の法人営業をしていたころは「できれば20代がいい」という声をよく聞きました。実際、20代と30代で求人数もかなり違います。それを目の当たりにして「30までにスキルや経験をしっかり積まなければ」という“圧”がズシリと肩にのしかかっていました。

しつこいようですが、「結婚・出産・仕事の3つは30歳までに」という言葉を、呪いかと思うくらい聞いてきました。

で、実際に自分が30歳になってみると、どうか。キャリア形成を考えずに好きなことに熱中している人もステキだと思うようになりました。結婚に関しても、「今の私を好きでいてくれる人と一緒にいたい」と考えています。

20代前半の頃は「女性は若い方が需要があるから…」と思っていました。そして、「需要が一番高い時に出会った人が、自分にとって最善の人」だとずっと信じていたのです。でも今考えるとそれは、自分自身が「若い女性」という、世間の見た目の価値にとらわれていたんだなと思います。

確かに、身体的には20代前半は安定的に妊娠・出産しやすい年齢であるのは事実です。身体も衰えておらず、初見の男性から一番モテるであろうことは、間違いないと思います。

ですが、人間は経験に裏打ちされた価値が蓄積されていきます。そこをきちんと見ないと、自己肯定感が低いまま、自信がどんどん削りとられてしまいます。

20代の頃に多くの男性からこう言われました。「30を過ぎて、結婚していない女性は何か問題がある」。頭の片隅にへばりついたその戯れ言を「そんなことはない!」と見返すためにも、力強く一歩ずつ歩んでいきたいと思っています。

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この記事のライター

工藤 まおり

工藤 まおり

フリーランスライター。津田塾大学数学科卒。大手人材会社を経て、セクシュアルウェルネスメーカー、TENGAの広報に転職。女性向けセルフプレジャー・アイテムブランドirohaのPRなどに携わった後、この春フリーランスに。PR業務、恋愛・性・キャリアに関するコラムを執筆。


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