HPVワクチンで子宮頸がんが救えることを知らない世代がいます

2022/04/27

幸せおじさん2022年4月27日

桜の咲く頃に、ヒトパピローマウイルス(HPV)やHPVワクチンに関する知識を伝える広告が、東京のJR渋谷駅や原宿駅などに出現して人の目を惹き付けました。「みんパピ!みんなで知ろうHPVプロジェクト」が4月9日の「子宮頸がんを予防する日」に合わせて展開したもので、《命に関わる大切な話が、1997年〜2005年生まれの人には届きにくい状況でした》という呼びかけに、私も思わず足を止めました。

ワクチン接種を逃した人への「キャッチアップ接種」が公費で受けられること、HPVは女性だけではなく男性も中咽頭がんなどの原因になることなど、大事なメッセージが込められています。

HPVは、子宮頸がんなどさまざまな病気を引き起こすウイルスで、性的接触がある女性なら50%以上が生涯に一度は感染するといわれています。とても身近ですよね。とくに子宮頸がんは、日本で毎年約1万人が罹り、約2800人もの方が亡くなっているのです。子宮頸がんの95%以上がHPV感染で発症することがわかっています。

がんの中では珍しく、主な原因がウイルス感染であるため、ワクチン接種で予防ができます。小学校6年生から高校1年生相当の学年までの女の子は、HPVワクチンを無料で接種することができるのですが、私のように、その時期、HPVワクチンに関する情報を知らされないまま打たなかった人が、かなりいます。私もぜひ打とうと思いました。

読者の中にもお子さんやお孫さんで該当する方がいましたら、どうか教えてあげてください。

なかなかピンと来ない方も多いかもしれませが、綾野剛さん主演のテレビドラマでも人気を呼んだ鈴ノ木ユウさん原作の産科医療マンガ『コウノドリ』の「子宮頸がん」編が4月22日まで無料公開されていました。「みんパピ!」ホームページからリンクを案内しているので、子宮頸がんについて知りたい方は、読んでみてくださいね。


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この記事のライター

工藤 まおり

工藤 まおり

フリーランスライター。津田塾大学数学科卒。大手人材会社を経て、セクシュアルウェルネスメーカー、TENGAの広報に転職。女性向けセルフプレジャー・アイテムブランドirohaのPRなどに携わった後、この春フリーランスに。PR業務、恋愛・性・キャリアに関するコラムを執筆。


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