恋人、結婚の定番になった「マッチングアプリ」の功罪
先日、友人の結婚式に参列した際、近い席にいた方から「マッチングアプリでの出会いなんだって」とコソッと教えてもらいました。耳打ちということは、その方にとっては、いい印象がないのかもしれませんね。
マッチングアプリについて、ネガティブなイメージを持っている方もいますが、現在多くの人が利用しています。2021年マッチングサービス・アプリの利用実態調査(MMD研究所調べ)によると、新型コロナによる1回目の緊急事態宣言前後で恋人探しをしたことがあるか聞いたところ、2020年3月以前は33.0%、同年4月以降は21.7%が「ある」と回答。「ある」と回答した人に、恋人探しをする際の出会いの場所や手段を聞いたところ、20年3月以前は「職場や学校での出会い(40.1%)」が最も多く、「友人や家族からの紹介(39.6%)」、「マッチングサービス・アプリ(32.7%)」と続きました。
コロナ禍となった20年4月以降は「マッチングサービス・アプリ(42.6%)」がトップに躍り出て、「職場や学校での出会い(29.4%)」、「友人や家族からの紹介(24.0%)」から逆転しています。
多くの方がマッチングサービスを利用するようになったのは事実ですが、素性の知れない方との出会いということで安心はできない人も少なくないようです。マッチングサービス・アプリでトラブルを経験したことがあるか聞いたところ、「ある」と回答した方が44.6%で、ほぼ半数近くにのぼります。
人と直接会う機会が少なくなった今、マッチングアプリは有効な手段のひとつには違いないですが、利用には慎重さも必要です。体だけが目的のヤカラや、マルチ商法、詐欺なども潜んでいますわりきって利用する人もいるかと思いますが、真剣に深い関係を求めるのであれば利用の仕方を考えましょう。たとえば、相手の友達をまじえて会ってみたり、相手の職場をよく調べてみたりと、自身のフィルターを考えておくべきでしょう。
この記事のライター
工藤 まおり
フリーランスライター。津田塾大学数学科卒。大手人材会社を経て、セクシュアルウェルネスメーカー、TENGAの広報に転職。女性向けセルフプレジャー・アイテムブランドirohaのPRなどに携わった後、この春フリーランスに。PR業務、恋愛・性・キャリアに関するコラムを執筆。
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