「不同意性交罪」成立、男と女の“同意”の違いとは?

2023/07/15

幸せおじさん2023年7月15日

同意のない性行為を「犯罪」と明確にするなど性犯罪の規定を見直す刑法などの改正案が国会で可決・成立しました。レイプの罪名については「強制・準強制性交罪」が「不同意性交罪」に変更されています。


これには、「セックス前に同意を取らなければいけないなんて、ムードが作れないじゃないか!」という一部男性の悲痛な声もあるみたいですが、改正は大賛成です。


今までの私の経験上、お付き合いしていない方との性的なスキンシップって、同意がないことがほとんどでした。仕事の関係がある方と食事をした帰りに、急に手をつながれたり、キスをされそうになったり。周りを見ていても似たような経験をしている女性は多く、ほとんど同意なんてありませんでした。


ある程度の年齢になってから、「部屋に来るというのはセックスOKということ」というような暗黙の了解みたいなものがあることを知りました。


知り合いの男性から用事で部屋に誘われたとき、「ついてきたってことはセックスしても良いんだよね?」と言われ、急に抱きつかれたことがあります。「そんなの聞いてないですよ!」と猛反発して、未遂に終わったのですが、かなり苦い思い出です。


その時に、「ああ男性というのは、部屋に来ただけで勘違いするのだな」と、複雑な心境ながら無理やり自分を納得させました。


でも、今なら思います。したいなら「セックスしませんか?」とちゃんと確認するべきだと。雰囲気作りができないとか、断られるのが嫌だからという理由で、コミュニケーションを無視してはならないと思います。


ムードがウンヌンと言いますが、結局のところ、したくない人とはしたくないし、したい人とはしたいので、事前に確認してもムードが壊れてセックスできなくなる確率はそこまで変わらないように思います。


思い返せば、素敵だなって思う人は事前に同意を取ってくれた人でした。改正が同意の後押しをしてくれることを願います。

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この記事のライター

工藤 まおり

工藤 まおり

フリーランスライター。津田塾大学数学科卒。大手人材会社を経て、セクシュアルウェルネスメーカー、TENGAの広報に転職。女性向けセルフプレジャー・アイテムブランドirohaのPRなどに携わった後、この春フリーランスに。PR業務、恋愛・性・キャリアに関するコラムを執筆。


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