50歳からプライドを復活させる方法

2021/10/23

男性力アップ術20210924/

プライドが「老害」の原因をつくる。50代以上の多くの人がそのことに気づいている。「無駄なプライドは捨ててしまえ」という考え方もあるが、なかなか難しい。老害は「プライドの使い方を間違う」ことで生まれるが、逆にうまく使えば他人も自分も幸せにできる。

■「やり場のない気持ちの扉」を破ろう

役職定年、早期退職、定年退職を迎える人の「やり場のない気持ち」は、10代の頃と似ている。しかし、その衝動を「創造」に変えれば、必ず新しい扉が開く。10代の頃、扉を破らなかった人と扉を破った人とでは、どちらがいい顔の大人になっているか? 答えは間違いなく後者だ。たとえ失敗しようとも、経験した人間には深みがある。そして青春にも悔いがない。

■プライドが傷つくワケは

プライドが傷つくのは、「期待通りのリアクション」がないからではないだろうか。ぞんざいに扱われる、相手にされないなど、自分にとって期待外れだった時にプライドが傷つく。

では、なぜそうなってしまうのか? 答えは明白だ。「自分がイニシアチブを取っていないから」だ。今までは課長、部長、室長などと呼ばれてきた人が、リスペクトされなくなる。新入社員のように仕事のミスを指摘される。そこで傷つかないはずがない。どれもこれも、自分が「イニシアチブをとれない箱の中」にいるからに他ならない。

■自分のコミュニティを持てばいい

自分のコミュニティを持ってみよう。そうすればプライドは復活する。

最初は既存のコミュニティに所属することから始める。やり方を覚えたら、自分が一番好きで得意なことで「会」をつくる。そして、参加者に「教える」のだ。

仕事、趣味、スポーツ…なんでもいい。人は人に教えることで自尊心が満たされるようにできている。“お弟子さん”たちはあなたに感謝の眼差しを向け、同じ趣味・嗜好・目標でつながった一生の人間関係ができる。死ぬまで定年退職はない。

■50歳からプライド復活には「まず与えること」

50歳からの自分を取り戻す活動を、「俺活(おれかつ)」と筆者は呼んでいる。「俺活」をすることによってプライドは取り戻せる。うまくいくコツはただ一つ、「与えること」だ。

まずコミュニティを作り、多くの人が幸せになることを祈る。手間をかけ、愛情を込める。それを継続し、人を幸せにする。その分量だけ自分も幸せになり、同時に誇りも持てるようになる。あなたが望む反応もきっと返ってくるはずだ。

■あなたのプライドが完全に満たされる場所

筆者は夕刊フジの後援のもと「50歳からの俺活コミュニティ」(https://freedom-college.com/existence/)の運営を始めた。フェイスブックのグループ内での活動だが、興味を持った人はぜひアクセスしてほしい。

そこでは、大好きで得意なことに気づくためのポジティブなコミュニケーションが交わされている。パワフルな50代の仲間を参加を求めている。

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この記事のライター

潮凪 洋介

潮凪 洋介

エッセイスト・作家。著書累計70冊、168万部。「男の色気のつくり方」「もういい人になるのはやめなさい」「バカになれる男の魅力」「アナザーパラダイスの見つけ方」「自分の壁の壊し方」など。大人の海辺の社交場「芝浦ハーバーラウンジ」をプロデュース、累計7800人が参加。ライフワーククリエイト協会を設立、「会社でも家でもない”サードプレイス“で好きなことでライフワーク起業しよう」をテーマに講座を実施。


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