ショボくれたおっさんにならないために—50代になったら、もう誰かに遠慮するのはやめなさい
会社の上司や高圧的な取引先などと日々接していると、どうしても「本当の自分を押し殺す習慣」が身についてしまう。幸いなことにそうした環境にない人でも、年齢を重ねると世間体や年相応などを意識して物腰が遠慮しがちになる。
しかし、それはかつて「あんなショボくれたおっさんにはなりたくない」と自分自身が思った「悪しき未来像」そのものではないか。
今回は、そんな「無駄な遠慮の壁」を壊し、「あの日失った自分を取り戻す方法」をお伝えしたい。
■怒らせたら謝ればいい
仕事もプライベートも家族も、全員怒らせないように、四六時中気を遣っていないだろうか? しかし、それでは人生を楽しめない。
周囲を怒らせないために生きるのではなく、まずは自分が楽しくなり、次に周囲を楽しくする。その結果、誰かが気分を害したら、その時は謝ればいい。謝って学習して、自分を改善すればいい。ただそれだけのこと。人生は誰かに気を遣い続けるためにあるのではない。
■ド派手なことを社外でやってしまえ
同僚の目があるから、上司の目があるから、取引先の目があるから…と気にする人がいる。ならば、本当にやりたかいことは会社外で思いっきりやればいい。
バンドをやったりコスプレをしたり、会社の目がないところで会社を完全に切り離してやればいい。隠れてやるのが安心ならそれでもいいが、あえてそれをフェイスブックなどにアップして会社や仕事関係の人たちに知らしめたっていい。
私たちは会社の奴隷ではない。自分の人生に誇りを持とう。
■SNSやブログ発信はペンネームでOK
本当の自分は「書いて発信すること」でも表現できる。会社や仕事関係の目が気になるならペンネームを作り、もうひとりの自分になればいい。
そうすれば普段の壁も壊せる。自由に好きなことを表現できる。もう一つのステージでもうひとりの自分になり、そこで多くのファンと交流する。そのようにして自己実現している人は、実はとても多い。あなたもやらない手はない。
■鬱憤を爆発させる場所を持つ
アドレナリン全開の野獣になれる「場所」も持つべきだ。最近は、シニアでも気軽に参加できる格闘技ジムが多くある。
もちろん、プロ選手になるわけではないから、クラスは選べる。「刺激が欲しい」という人は、準選手クラス前後ならば50-60代でも参加できるし、試合にも出られる。
私も毎週、キックボクシングの準選手クラスに参加してプロデビュー前の若者と蹴りあい、殴り合っているが、遠慮なく殴り殴られて、とても爽快だ。
自分の壁を壊し、心を自由にして、遠慮を取っ払う時間を日々の中に設けてみよう。それだけで、生きることが楽しくなる。最高の居場所が手に入り、孤独とも完全に無縁になる。
この記事のライター
潮凪 洋介
エッセイスト・作家。著書累計70冊、168万部。「男の色気のつくり方」「もういい人になるのはやめなさい」「バカになれる男の魅力」「アナザーパラダイスの見つけ方」「自分の壁の壊し方」など。大人の海辺の社交場「芝浦ハーバーラウンジ」をプロデュース、累計7800人が参加。ライフワーククリエイト協会を設立、「会社でも家でもない”サードプレイス“で好きなことでライフワーク起業しよう」をテーマに講座を実施。
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