「俺らしさ」を蘇らせるための3つの方法

2022/10/28

俺活入門20221007

先週、神奈川・三浦海岸に出かけた。海辺では蝉と秋トンボのハーモニーが楽しめた。実は、ここを訪れたのは2日連続。なぜ、そんなことをしたのか? 目的は「俺」を取り戻すためだ。

仕事や日常生活で生じる数々の障壁により、「俺らしさ」が消滅することがある。一度失った自分らしさは、なかなか回復しない。皆さんも経験があるはずだ。今回は、そんな「俺らしさ」を取り戻す方法について考えてみたい。

■“場所”を変えろ

気持ち切り替わらない原因のひとつは「場所」にある。いくら「俺」を取り戻そうと思っても「俺らしくいられない場所」では難しい。今の場所で自分と向き合っても時間の無駄だ。「俺らしくなれる場所」への移動を1秒で決断しよう。

私も先週、仕事に疲れ切り、「俺」を喪失した。自宅で座禅や読書、テレビ鑑賞などをしてみたがモヤモヤは消えない。

そこで翌日の早朝、何も考えず車に飛び乗り、青春時代のディスコソングを爆音で流しながら海へ向かった。モヤモヤは一気に吹き飛び、海を見ながら涙がこみ上げた。三浦半島の先端にある私の「秘密の場所」に着いた頃には完全に「俺」を取り戻していた。場所移動の効果は絶大だった。

■古い写真を見る

先日、古い写真箱の中から小6から中学にかけての“恋人”からの手紙が出てきた。当時の写真も一緒だった。ここで私は「素の自分」について考えさせられた。この手紙は、わずか13歳の男子に対して、第三者が好意をつづったものだ。「あんな未熟な俺でも人の気持ちがつかめたんだ」。当時の心のリズムが快感とともに全身を駆け巡った。

そこから何百枚もの古い写真に浸ったが、どの写真からも心地よい思い出がよみがえり、本来の自分=「俺らしさの原型」を思い出すことができた。

「今の俺は少し無理してる。いびつだな…」。そのことがわかって以来、私は「俺らしさの原型」を意識している。古い写真が「本当の俺」を呼び覚ましてくれたのだ。

■「やりたい」で1日を埋めてみる

毎日が忙しく、「俺に戻る時間すらない」という人もいる。そういう人は思い切って「やらねばならないこと」を人に任そう。

部下に依頼する、業者に外注するなどして時間をつくる。掃除や洗濯、その他の家事も任せ、できた時間で「やりたいこと」だけをやってみるのだ。それによって「あの時やっておけばよかった」といった後悔は起きない。自分が愛着をこめてやっていることを手放し、人に頼む。その先に「本当の俺らしさ」がよみがえる“余地”が生まれる。

     ◇

普段と違った思考や行動をしなければ「俺らしさの復活」は難しいかもしれない。だからこそ、「俺活」を自分で宣言して、勢いをつけて行動をしてみてほしい。さらに、互いの俺活を応援しあう仲間がいれば勇気がみなぎる。最近、女性の“俺活ニスト”も増えている(女性だから「私活=ワタカツ」か?)。将来の合流が楽しみだ。




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この記事のライター

潮凪 洋介

潮凪 洋介

エッセイスト・作家。著書累計70冊、168万部。「男の色気のつくり方」「もういい人になるのはやめなさい」「バカになれる男の魅力」「アナザーパラダイスの見つけ方」「自分の壁の壊し方」など。大人の海辺の社交場「芝浦ハーバーラウンジ」をプロデュース、累計7800人が参加。ライフワーククリエイト協会を設立、「会社でも家でもない”サードプレイス“で好きなことでライフワーク起業しよう」をテーマに講座を実施。


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