定年退職後、自分らしい人生を取り戻すための「キャリ活」方法

2022/09/29

俺活入門20220902

「俺活」の主要なテーマは「50歳からの居場所のつくり方」だが、単なる“居場所探し”ではなく、「退職後のキャリ活」でもある。キャリ活とは「自分にぴったり合うキャリア」と出会う活動。今回は、そのヒントをお届けする。


■社外の仲間から「職業選択のヒント」を得る

社外の交流の場所に行くと、「退職後」の職業実例に多く触れられる。さらには、「退職後のキャリア準備」をしている人にも出会える。彼らの選択基準を自分にあてはめて聞き出そう。

自分の特技を活かしたい、もっと稼ぎたい、良い人間関係をつくりたいなど、メディアや人材紹介会社からは得られない生々しい本音が聞き出せる。


■「正しい成功者」から「正しい成功ノウハウ」を得る

現代は情報洪水の時代。ネット上には怪しげなビジネス情報が飛び交っている。仮想通貨やトンデモ投資、夢のような副業情報になけなしの金を使ってしまう人もいる。

大切なのは「誰からどんな情報を得るか?」だ。成功しているだけでなく、正しく誠実な仕事のノウハウを得たい。講習を受けるにしても、スタート時に多額な費用がかかるものは絶対に即決はせず、時間をかけて調べることだ。実際にうまくいった人がいるのか、その人の話が聞けるのかの2つは徹底的に確認したい。


■先駆者から「心の切り替え方」を学ぶ

先駆者からは成功話だけでなく、失敗談をしっかり聞くようにしたい。「NGアクション」が入手でき、成功の確率が上がるからだ。

さらに、「失敗からリカバリーする心の切り替え方」も聞き出したい。この先、すべてがうまくいくとはかぎらない。だからこそ「心の軌道修正力」を高めておくことが不可欠だ。ビジネスそのもののほかに、人間関係における失敗談などもしっかりチェックしたい。


■「俺活的キャリ活」の楽しさを知る

「俺活的なキャリ活」をする際、大切なのは「自分らしさ」である。退職後、次の会社や仕事でも「心を殺して働く」のではキャリ活にはならない。今までの働き方との最大の違いは「楽しいかどうか?」だ。この基準だけは絶対に守るため、少しだけ自分本位になって将来のキャリアを考えてみよう。

少しスキップするような気分で、キャリアを組み立ててみるのだ。飲み会の時に、新しい仕事のことを楽しく語れるかどうか? それが自分自身が心を計るバロメーターになる。

     ◇

最近は会社を辞める何年も前から社外のサードプレイス(家でも会社でもない第三の場所)で未来のキャリアを画策する人が増えている。それは会社生活では得られない「本当の生き方」を探す旅でもある。

その旅は、もどかしさを含みつつも“人生の手ごたえ”を生む神聖な時間。それがまさに「俺活的キャリ活」なのだ。

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この記事のライター

潮凪 洋介

潮凪 洋介

エッセイスト・作家。著書累計70冊、168万部。「男の色気のつくり方」「もういい人になるのはやめなさい」「バカになれる男の魅力」「アナザーパラダイスの見つけ方」「自分の壁の壊し方」など。大人の海辺の社交場「芝浦ハーバーラウンジ」をプロデュース、累計7800人が参加。ライフワーククリエイト協会を設立、「会社でも家でもない”サードプレイス“で好きなことでライフワーク起業しよう」をテーマに講座を実施。


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