自分の好きなことを定年後の商売にして楽しく第二の人生を送る方法

2022/03/12

俺活入門20220225/

最近、テレワークの普及もあり、「副業」に挑戦する人たちが増えている。しかし、ただお金のためだけの副業はつまらない。お金のことだけ考えていると心身を病んでしまいかねない。私も会社員時代、お金のためだけの副業をして疲れ切った記憶がある。

副業は「好きで得意な仕事で楽しむ」ぐらいの構え方のほうが断然いい。そこに「自己表現」を組み込めば自分自身の昇華にもつながる。今回は、そのための「サードプレイス・ビジネス」の始め方をお伝えしたい。


■「自分で決めて始める」のは怖い

私は20年前からサードプレイス・ビジネスのアドバイスを行っている。 勉強会には、現役の人だけでなく、定年退職後に好きで得意なことで“アソビジネス”を始めたい人も参加している。

役職定年を控える人のなかには「結局この30年間はなんだったんだ?」とこぼす人も少なくない。そして、こんな反省の言葉を口にする。

「もっと自分の軸を持てばよかった。会社と家の間にサードプレイスを作っておけばよかった。これから自分で何かを考えて、新しく始めるなんてできない」(50代・大手企業管理職男性)

自分の意志で何かを始める時に、ワクワクより先に諦めに近い不安が襲ってくるのだ。


■「秘密基地づくり」と思えばうまくいく

では、どうするか? まずは子供時代の感覚に戻ればいい。「失敗したらどうしよう」などと考えず、小さく始めて微修正をしながら楽しむのだ。

子供の頃に「秘密基地」を作ったり、阿多らしい遊びを考えた時のあの感覚だ。そこにマニュアルはなく、試行錯誤自体を楽しんでいたはずだ。まずは、そういう素直な気持ちになることが大切だ。


■好きをビジネスにする5つの型

自分の好きで得意なことを社外で「自分ビジネス」にするには、いくつかの型が存在する。「イベントにする」「交流会にする」「教える」「マッチングにする」「物販にする」などだ。

例えば私が編集者だとした場合、その経験を生かし「ビジネスで伝える文章の書き方」を教えるという選択肢がある。また、「ライターのプロダクション」をつくるのもよさそうだ。

この「教える」の中には「企業や学校の研修講師として活動する」「自分で教室を開く」などがある。とにかく、まずは等身大で小さく小さく“アソビ”で始めてみよう。


■「自分の世界観」で“小さな商売”を楽しむ

大切なのは「新しい自分」になる勇気を持つことだ。その勇気が新しい幸福を連れてくる。

自分の世界観で小さな商売をつくる。世界でひとつの「自分にしかできないことに没頭する」。“自分ありき”で仕事を創出することは、この上なく楽しい。この習慣がやがて誇り高き日々となる。これから間違いなくサードプレイスビジネスの時代がやってくる。

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この記事のライター

潮凪 洋介

潮凪 洋介

エッセイスト・作家。著書累計70冊、168万部。「男の色気のつくり方」「もういい人になるのはやめなさい」「バカになれる男の魅力」「アナザーパラダイスの見つけ方」「自分の壁の壊し方」など。大人の海辺の社交場「芝浦ハーバーラウンジ」をプロデュース、累計7800人が参加。ライフワーククリエイト協会を設立、「会社でも家でもない”サードプレイス“で好きなことでライフワーク起業しよう」をテーマに講座を実施。


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