中高年男性が生きがいを得られる「サードプレイス」の時代がやってくる

2022/03/07

俺活入門20220218/

「私」「僕」ではなく「俺」を取り戻して生きる! それが「俺活(おれかつ)」のイズムである。私たちの多くは、よく分からないまま就職活動し、採用された会社でなんとなく働いてきた。「社会とはこういうものか」と我慢しているうちに家族ができ、「子供が大きくなるまでは…」と使命感をもって働いてきた。なんとか仕事に“やりがい”を見出そうという努力もしてきた。

しかし、その会社や仕事の満足度は100%だったか? 心底、「好きで得意で“俺”らしい仕事」をしてきただろうか?


■「好きで得意な仕事」と出合う“宝探し”を

何十年か働いた結果、「もっと、本当の自分を表現できる仕事がしたい」と思う人は多いようだ。とはいえ、今すぐ会社を辞めて独立しても、うまくいくとはかぎらない。

ならば、こう考えよう。いずれ役職定年、そして定年退職を迎えるのだから、いつか訪れる日のために「俺」を主語にしたビジネスを「会社でも家でもない第三の場所で作る」準備を始るのだ。


■サードプレイスで“俺”を生きる

会社でも家でもない場所、それをサードプレイスという。その場所で「本当に好きで得意な仕事や社会活動」に打ち込む。それこそが、これからの時代の「俺活の神髄」だ。楽しくてやったことが、社会で承認され、感謝され、お金ももらえる。これを超える喜びはない。

もちろん、すぐに成功する必要などない。紆余曲折、軌道修正しながら、数年かけて形にすればいい。途中の苦労も楽しむくらいの気持ちで臨みたい。


■大切なのは「自分の体で呼吸する感覚」

大切なのは、心身ともに元気になれることを対象にすること。やりたくもない仕事を、お金のためだけに、人の引いたレールの上でこなしていくのなら、今までのサラリーマン生活と何ら変わらない。

俺活人生ではサードプレイスビジネスを確立して、人生の完全燃焼を目指すべきだ。本当に好きで得意な仕事をすれば、「自分の体で呼吸している感覚」が研ぎ澄まされる。その感覚をぜひ体験してほしい。


■サードプレイスで本当の「俺」になる

俺活を啓蒙をする連載、講演などの活動が、私の今の生きがいとなっている。発端は新卒で就職した30年前までさかのぼる。好きで得意な仕事につけなかったことで、会社外でのイベント活動に没頭した。そのうち、それが会社にばれて、何度も会社を辞めざるを得なかった。

しかし、私のサードプレイス活動は加速した。サードプレイス・コミュニティへの賛同者は500人以上に膨らみ、東京都港区にサロン兼事務所まで出し、雑誌でも紹介された。

もしもあのとき、会社の上司の弾圧に屈してやめていたら…? 72冊の著書も生まれなかったし、独立して会社も起こすこともなく、会社に埋もれていた。本当によかった、とあの頃の自分の決断を思い返す。

これから間違いなくサードプレイスビジネスの時代がやってくる。あなたも「一歩」を踏み出してほしい。

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この記事のライター

潮凪 洋介

潮凪 洋介

エッセイスト・作家。著書累計70冊、168万部。「男の色気のつくり方」「もういい人になるのはやめなさい」「バカになれる男の魅力」「アナザーパラダイスの見つけ方」「自分の壁の壊し方」など。大人の海辺の社交場「芝浦ハーバーラウンジ」をプロデュース、累計7800人が参加。ライフワーククリエイト協会を設立、「会社でも家でもない”サードプレイス“で好きなことでライフワーク起業しよう」をテーマに講座を実施。


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