真冬のデートでオシャレするための“秘密兵器”

2022/02/21

モテる男の1万円服装術20220209/グレースラックス

「おしゃれはやせ我慢」というのは、過去の話。身体の冷えは健康だけでなく日々のパフォーマンスにまで影響を及ぼします。だからこそ「真冬の防寒」は手を抜けません。しかし、「防寒するほど、野暮ったい印象に陥る」というのも事実です。

そこで注目したいのが、ユニクロのヒートテックに代表される「機能下着」の活用です。ヒートテックはもはや真冬デート服の基本アイテムといっていいでしょう。

そのバリエーションは上半身だけでなく、下半身を冷えから守るタイツにも広がっています。ただし、実はこのタイツこそが印象を野暮ったく見せる原因のひとつです。そこで今回は、「タイツを好印象にするパンツ戦略」を紹介します。

2000年代からジャストフィットのカジュアルパンツが浸透し、今も愛用している人は多いですが、フィットしたパンツ越しにタイツの質感が浮かび上がると、足全体がむくんで見えてしまいます。

とはいえ、現在流行している太いパンツは、どの世代にも似合うとは言い切れないものです。そこで私は、真冬デートにはスラックスのコーディネートをお勧めしています。

センタープレスで洗練したスラックスは、ピタッとしたカジュアルパンツとは違って足回りにゆとりがあるため、中のタイツは目立ちません。スラックスはビジネス用という意識の人も多いでしょうが、ウールの質感はは、休日の格好もエレガントに見せてくれます。ただし、ちょっとしたコーディネートの工夫は必要です。

スラックスの下にスニーカーを履く人もいますが、これは難易度が高い着こなしです。足元にはブラウンやネイビーの革靴やローファー、もしくはスエード革のシューズを合わせましょう。スラックスのドレス感に負けないエレガントな足元が完成します。

また、上半身のインナーは、ドレスシャツの代わりにクルーネックセーターを合わせましょう。襟付きのシャツでは仕事着と代わり映えしないからです。つまり、足元ではなくインナーで崩した着こなしをするのです。

ニットにジャケットを重ねてもいいですが、セーターの上にコートを羽織るだけでもエレガントな真冬コーデに仕上がります。ポイントはセーターの下に合わせた白のTシャツを“チラ見せ”させること。ちょっとした差なのですが、こういうメリハリが印象を大きく変える秘訣です。


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この記事のライター

森井 良行

森井 良行

スタイリスト。のべ4500人を超えるビジネスマンの買い物に同行し、現在はおしゃれを学ぶコミュニティ「エレカジ大学」を主催。「日本元気シニア総研」研究委員やAll Aboutメンズファッションガイドを務める。近著は『38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)。


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