男が知らない「産後セックスレス」の理由とホンネ

2020/11/11

幸せおじさん2020年11月11日産後セックスレス

セックスレスで悩む人に多いのが、「出産後にまったくしなくなってしまった」という声。このコラム読者にも、「出産後に何度か誘ったけど、断られたので、それからまったく誘わなくなった」という人がいるのでは?


セクシャルウェルネス商品開発・販売のTENGAが毎月発行している「月刊TENGA十八号」では「産後の性生活に関する実態調査」を公開。「出産前から後にかけて、自身の性欲に何らかの変化はありましたか?」という質問に女性の7割が「減った」といい、女性の5人に1人は「全くなくなった」と返答しています。男性は63.4%が「増えた」もしくは「変わらない」という回答です。

この結果について東邦大学医療センター大橋病院婦人科、高橋怜奈医師が解説しています。

「女性の性欲にはエストロゲンという女性ホルモンが影響します。産後はエストロゲンが減少し、性欲が減退しやすくなります。また物理的・精神的に余裕がないのも理由の一つ。傷や骨盤の痛みに加え、育児で睡眠不足にもなりがちな時期」というのは納得。

性欲は心身ともに元気な時に湧くとした上で、「ダメージや疲労でボロボロの時はそれどころではないですよね。男性もセックスしていいのかわからず引け目を感じてしまうことがあるようです」とコメントしています。

男性の中には、産後のホルモンの影響で女性の身体の変化が起きることを知らない人も多いでしょう。性欲が減退してセックスを断られたからといって、嫌われているのではなくホルモンバランスによる身体の変化なのです。

子供が生まれると、「母」という役割が増えるため夫婦のスキンシップも一時的に減る人も多いと思いますが、スキンシップにより互いの愛情が深まることも確か。

相手の身体を労わりながら、手をつないだり、優しい言葉をかけたり、2人の時間を見つけてはどうでしょう。母親以外の面である「妻」としての関係性も楽しめると素敵だと思っています。

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この記事のライター

工藤 まおり

工藤 まおり

フリーランスライター。津田塾大学数学科卒。大手人材会社を経て、セクシュアルウェルネスメーカー、TENGAの広報に転職。女性向けセルフプレジャー・アイテムブランドirohaのPRなどに携わった後、この春フリーランスに。PR業務、恋愛・性・キャリアに関するコラムを執筆。


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