今日の決定が1年後を決める!

2022/01/01

俺活入門2022年1月1日

「ごめん! 忙しくて次回の同窓会は参加できないよ」

30-40代のころは、そんな言葉が飛び交っていた。しかし、50代になると、一番忙しかった当人が「今度の金曜日、7時くらいから集まらないか?」と号令をかける。

出世を諦めて自分の道を歩く人。早期退職で会社を辞めて自由な時間が増えた人。役職定年を迎えて仕事から解き放たれた人。起業が軌道に乗り、時間に余裕ができた人…。

男の50代は生き方が多様化する年代。同時にモヤモヤとした悩みが募るのも50代だ。今回は「今日の決定が50代の1年後を変える」という話だ。

■早期退職するかしないか?

「早期退職したい。妻を説得したいのでズームで相談に乗ってくれないか」

先日、そんな依頼を友人から受けた。その後、彼は30年勤めた会社をサクッと辞めた。子供も大きくなり、「なんとかなるでしょ」という一瞬の決断で彼の未来は変わった。「妻を説得するには友達の力を借りるのが一番だ」と彼は笑う。一瞬の決断と「友達力」が未来を大きく変えるのだ。

■肩書がなくなった後に誇りを保つには?

「肩書が消えて、抜け殻だ。なんにもなくなった」。元会社役員の男性はそう言って肩をすぼめた。

こうならない方法がある。現役のうちになるべく早く趣味やライフワークを見つけることだ。抜け殻になった後では積極的になれない。肩書や立場があるうちに探しておくべきだ。

■妻との関係をどうするか?

「奥さんとは一緒にいるべきだ」。この“べき論”が男を苦しめる。一緒の空間が苦しければ距離を取った方がいい。別々の趣味を持ち、別々のコミュニティに所属し、旅行も別々に行くといい。無理に依存し合うことが互いを傷つける原因となる。

■子供がまだまだ小さい場合は?

「子供が大きくなるまでは役職定年で年収が半分になっても今の会社で働き続けるよ」と語る人は実は強い。一方、「今の会社を辞めて、小さい会社の役員にでもなれたらいいかな」とこぼす人もいる。しかし、世の中はそんなに甘くない。大企業に勤めていても中小企業ではまったく通用せず、お荷物になる人も多い。現役のうちからどこでも通用する一芸を磨きたい。

■いつかは消えるわが身、1秒で決断しよう

「何を悩むことがあるのか。いつかは消える身じゃないか」

筆者の近所の寺の住職が、そんなことを言った。この言葉にはすごく共感した。いつかは消えるのに、なぜ1秒1秒を無駄に悩むのか。

数十年後、私たちは跡形もないのだ。臆せず、1秒後に未来を決断しよう。

■結局、男は「俺」で生きていくしかない

小学生のころ、みんな「俺」だけを大事に生きていた。大人としての役目を果たした後、男は少年に戻っていい。男が50代以降を楽しく生きるためには「俺」で生きていくしかない。

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この記事のライター

潮凪 洋介

潮凪 洋介

エッセイスト・作家。著書累計70冊、168万部。「男の色気のつくり方」「もういい人になるのはやめなさい」「バカになれる男の魅力」「アナザーパラダイスの見つけ方」「自分の壁の壊し方」など。大人の海辺の社交場「芝浦ハーバーラウンジ」をプロデュース、累計7800人が参加。ライフワーククリエイト協会を設立、「会社でも家でもない”サードプレイス“で好きなことでライフワーク起業しよう」をテーマに講座を実施。


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