きれいな先輩の「しているよ」で気持ちが解放〜マスターベーションの罪悪感をなくしてあげたい
私は幼い頃、マスターベーションをしていることに対して親から怒られた記憶があります。布団をまくられ「ダメ」と注意され、意味がわからなかったのですがダメな行為であるということは理解しました。
といって止められるはずもなく。ダメだと知りながらも親に隠れてベッドの中でコソコソとしていました。身体の一部に「押すと気持ちいい箇所」があるなら少しは触りたくなりますよ。ましてダメな理由が全くわからなかったんですから。
中学生になり、部活の倉庫で初めてエロ本という存在を知り、セックスの具体的な方法を知りました。保健体育の授業では「性器を入れる」という内容だけだったので、初めて性行為の流れを知りました。そして同じ部活で女友達が「兄の部屋にあった」というアダルトビデオを見せてもらい、次第に性に関する知識が増えていきました。
その過程で、自分がしていた行為がマスターベーションというものであり、この行為は恥ずかしいものであるということになんとなく気づきます。高校生になるとマスターベーションが私の生活の一部に当たり前に存在し、寝れない時にぐっすりと寝かせてくれる睡眠導入剤のような存在に変わっていました。
しかし、幼い頃に注意された記憶がずっと私の脳内に取り残されていて、毎回毎回その行為をすることによる罪悪感に駆られました。
この罪悪感から解放されたキッカケは、大学生のときのアルバイト先の先輩がサラリと「私1人でしているよ」と発言していたことです。とてもきれいで憧れていた女性の発言により、自分の心はふっと軽くなり、罪悪感で暗くなる気持ちが軽減されました。
「そんな話を表にするべきではない」とおっしゃる方のご意見も理解しています。聞きたくない人の前では話すべき内容ではありません。しかし、私は話す人がいたことによって救われました。なので場所を選びつつも公言していきたいと思っています。
この記事のライター
工藤 まおり
フリーランスライター。津田塾大学数学科卒。大手人材会社を経て、セクシュアルウェルネスメーカー、TENGAの広報に転職。女性向けセルフプレジャー・アイテムブランドirohaのPRなどに携わった後、この春フリーランスに。PR業務、恋愛・性・キャリアに関するコラムを執筆。
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