男性がデパコスカウンターに行ったら…
先日、男の先輩から「デパコスカウンターに行ってみたい!」と誘われました。
デパコスとは、百貨店で売られているコスメ(化粧品類)のことで、だいたい1階の広いフロアにブランドごとのコスメカウンターがあって、常駐の美容部員さんが1対1で接客しています。メイクの新商品などを実際に塗ってもらったりして試せるわけですが私にもハードルが高く…。しかし、今回は1人じゃない。勇気を持って乗り込むことにしました。
新宿伊勢丹の化粧品売り場に着き、早速キョロキョロと見て回っていると、美容部員さんから声がかかります。すかさず「男性でも大丈夫ですか?」と聞く私。すると、笑顔で、「大丈夫ですよ。たまにいらっしゃいます」とイスに促されて、では、と先輩にバトンタッチ。
美容部員さんの手で、男性の肌にファンデーションやコンシーラー(目元のクマや毛穴、肌の赤みを隠す化粧品)が塗られ、先輩の顔色がみるみる明るくなっていきます。眉メイクに使うアイブロウパウダーで眉毛を整えると、「アイシャドーも試してみたい」と先輩。で、目の上にラメを強くのせることに。オレンジと黄色に彩られ、まぶたの上がキラキラ。アイシャドーは女性が使うものというイメージが強いですが、鏡の前の先輩はとても似合ってるなと思いました。
たぶん、10年前の私なら違和感があったのかもしれません。今はテレビやドラマなどでも男性がメイクをしている姿を見るようになってきたので、潜在的に〝男性の美〟も刷り込まれているのかもしれません。
その後、伊勢丹メンズ館の美容売り場にも立ち寄ると、男性専用に広いスペースが設けられていました。ラメなどのアイテムこそ目につきませんでしたが、血色を良くするリップや、ニキビ、赤みを隠すコンシーラーなどがたくさん並んでいます。
ちょっと気になってきたという方はぜひ、メンズ美容を試していただきたいと思います。
この記事のライター
工藤 まおり
フリーランスライター。津田塾大学数学科卒。大手人材会社を経て、セクシュアルウェルネスメーカー、TENGAの広報に転職。女性向けセルフプレジャー・アイテムブランドirohaのPRなどに携わった後、この春フリーランスに。PR業務、恋愛・性・キャリアに関するコラムを執筆。
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