ほとんどの50代男性が間違っている「アンクルパンツのはき方」
東京に4度目の緊急事態宣言が発出されました。リゾートといえば本来、海外旅行や遠方に出かけることを想像します。しかし、緊急事態宣言で移動の自粛が求められるなかでは、ソーシャルディスタンスを保ちつつ近場の公園やショッピングモールなどに出かける「新しいリゾート様式」の工夫が必要です。
そこで今回は近場から遠方まで、場所を選ばずに履ける定番の「若見えパンツ」を紹介します。
「ステキですね、そのジャケット!」と周りから言われたとき、その言葉の裏には「全身の印象がステキですね。なかでもジャケットが際立っています」という意味が込められています。しかし、実は上着の見え方を左右するコツがパンツにあるということは意外に知られていません。
リゾートにふさわしいジャケットを身に着けていても、その下に野暮ったいパンツを履いていたら、すべてが台無しです。定番のパンツでも、ジャケットの良さは十分に引き出せますが、その際に気をつけるのは「定番パンツの履き位置」です。
2000年代前半から長い間、パンツの定番といえば「ローライズ型」でした。ウエスト位置が低めに設定されたこのタイプは、お尻を小さく見せる効果があります。これも定番となったピタッとしたスキニーパンツに多い設計です。ところが、この履き位置は新時代の定番パンツの履き位置とは少し違うのです。
実は最近のパンツの定番は「ハイウエスト型」にシフトしています。これはスーツのスラックスと同様、おへそ近くのウエスト位置で履くパンツです。ウエストから裾にかけて徐々に細くなる形で、テーパードパンツと呼ばれています。
ユニクロが大展開している「アンクルパンツ」もこの設計です。このパンツは足首がスッキリ見えるため、世代によっては違和感を覚えるかもしれませんが、これがパンツ丈のニューノーマルです。
ところが、ローライズに慣れ親しんでいる男性は、テーパードパンツでも無意識に浅く履いてしまうため、本来のキレイな姿ではなく、だらしなく老け込んで見えてしまいます。
あくまでも主役は上着ですが、どんなにステキな上着を選んだとしても脇役のパンツがだらしなく見えては台無しです。
この夏、どこに出かけるにせよリゾート気分にひたりたいと考えるなら、テーパードパンツを正しく履き、足首をすっきり見せながら街を闊歩することをおすすめします。
この記事のライター
森井 良行
スタイリスト。のべ4500人を超えるビジネスマンの買い物に同行し、現在はおしゃれを学ぶコミュニティ「エレカジ大学」を主催。「日本元気シニア総研」研究委員やAll Aboutメンズファッションガイドを務める。近著は『38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)。
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