薄毛治療は何科に行けばいい?抜け毛の悩みを何とかしたい人向けに解説

2022/05/05 薄毛・AGA治療
薄毛治療は何科に行けばいい?抜け毛の悩みを何とかしたい人向けに解説

医療機関で薄毛治療を受けたいと考えているけれど、何科に行けば分からない……そんな悩みを抱えていませんか? 薄毛の悩みは人には打ち明けにくいですが、そのまま放置するのは危険なので早めに治療を受けることをおすすめします。

この記事では、薄毛治療を行っている医療機関の診療科について紹介します。これから薄毛治療を受けようと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

薄毛の原因となる脱毛症について

薄毛には種類があり、原因や症状が異なるため、それぞれの薄毛に合わせた治療を受けることが大切です。ここでは薄毛の原因となる主な脱毛症の種類について簡単に見ていきます。

主な脱毛症の種類
  • 円形脱毛症:強いストレスや免疫異常で、円状の脱毛が生じる
  • 頭皮の真菌感染症:真菌の感染による起こる脱毛症
  • 分娩後脱毛:妊娠により維持されていた女性ホルモンが元に戻ることで起こる一時的な脱毛症
  • 牽引性脱毛症:ポニーテールなど特定の髪型により髪が引っ張られることで起こる脱毛症
  • びまん性脱毛症:加齢による女性ホルモンの分泌が低下することで起こる脱毛症
  • 抜毛症:精神的なストレスによる髪を抜く習慣が続くことで起こる薄毛
  • そのほか:過剰なダイエット、ストレス、薬の副作用による脱毛症など

AGAとは?薄毛の特徴

男性の脱毛症で身近なのが男性型脱毛症(AGA)です。AGAは国内の男性の3割を占める脱毛症で、20代の若い男性の10%にみられるといわれています。AGAによる薄毛で大きな特徴が毛のミニチュア化で、毛周期そのものが短くなり、頭髪が十分育たずに細い毛が目立つようになります。

AGAの原因は遺伝的な体質によるもので、生え際や頭頂部から薄毛が始まります。父親や祖父がAGAである場合は、本人もAGAによる薄毛になる可能性が高くなります。

薄毛治療の基本は外科ではなく皮膚科

薄毛治療を受けるときに気になるのが何科に行けばよいのかです。悩んでいる人もいるでしょう。脱毛症の原因は代謝や免疫の異常からダイエットや薬の副作用まで様々なものがあります。

頭皮や毛は皮膚組織の一部なので、脱毛症の治療を行うのは皮膚科になります。また、頭皮の感染症や皮膚炎などが原因で脱毛症が起こることがあるので、薄毛がみられる場合は最初に皮膚科専門医の診察を受けるのがおすすめです。

薄毛治療を皮膚科で受けるメリット

薄毛治療の基本となるのが飲み薬や塗り薬による薬物療法です。多くの一般皮膚科ではAGAを含め様々な脱毛症に対して、薬物療法が受けられます。

皮膚科のAGA治療を受ける場合、保険診療ではなく自由診療になりますが、安心して治療を受けられるのが特徴です。

薄毛治療を皮膚科で受けるデメリット

様々な脱毛症の治療に対応している皮膚科ですが、デメリットとして挙げられるのが治療のレパートリーが少ないことです。AGAの場合、薬物療法の効果には個人差があるため、さらなる治療効果を得るためにメソセラピーや植毛などの治療を希望する人もいます。

近年では、成長因子の注入など再生療法を用いた治療を行っているところもあります。しかしながら、皮膚科の治療は薬物療法がメインとなるため、新しい薄毛治療を受けられないことがほとんどです。

薄毛治療は皮膚科以外でも受けられる

皮膚科疾患である脱毛症は一般皮膚科で治療を受けられますが、医療機関によっては他科で治療を受けられるケースがあります。例えば、女性に多いびまん性脱毛は、女性ホルモンの分泌低下が関わっているため、婦人科の医院で対応していることもあります。

また、エイジングケア治療の観点から、美容外科や美容皮膚科で薄毛治療を受けられることもあります。とはいえ、脱毛症は命に関わるものではないので、ほとんどの場合、薄毛治療は自由診療となります。

特に自由診療は医療機関が独自に治療費用を設定できるため、クリニックによっても料金が異なります。クリニック同士を比較しながら、自分にぴったりの薄毛治療を選びましょう。

AGA治療は何科?薄毛専門クリニックもおすすめ

AGA治療は何科?薄毛専門クリニックもおすすめ

AGAで悩んでいる男性であれば、皮膚科や美容外科以外に薄毛クリニックで治療を受けるのもおすすめです。薄毛クリニックはAGAを中心とした男性の薄毛治療を行っている専門クリニックで、実績や症例が多いのが強みです。

薬物療法だけでなくメソセラピー、自毛植毛など治療法のメニューが豊富なクリニックもあれば、自毛植毛に特化したクリニックもあり、希望に合わせた治療法を受けられます。

AGAに詳しい専門医師がいるので、悩みや不安を相談しながら薄毛の状態に合った治療法を選ぶことができます。

薄毛クリニックを選ぶときの注意点

薄毛クリニックの中には、効果を前面に押し出した広告を出しているところもあります。治療法について十分に理解しないまま、広告のイメージだけで判断すると、適切な治療を選べないことがあります。

美容外科クリニックと同様に、自由診療の医療機関の中には金儲け主義のところもあるかもしれません。自毛植毛でも種類はいくつかあり、それぞれメリットやデメリットがあります。

「メスで切らない」を大きくアピールするFUE法や、ロボット植毛など、ついついイメージだけで治療を選んでしまう人も少なくありません。薄毛治療の概要をある程度理解してから、クリニックを検討するのがおすすめです。【おすすめの自毛植毛クリニックとそれぞれの特徴を紹介】の記事も是非参考にして下さい。

薄毛治療でおすすめの病院選びのポイント

薄毛治療のためのクリニックを選ぶ時にはいくつかの注意点があります。ここではクリニックを選ぶ際にチェックしたい項目について見ていきます。

自分の薄毛のタイプを知る

前述のとおり、脱毛症の種類によって原因や適切な治療法が異なります。薄毛クリニックでのAGA治療を検討する前に、まずは皮膚科などでAGAかどうかを知るのがよいでしょう。

皮膚科では専用のマイクロスコープを使って、実際に毛のミニチュア化が起きているかどうかをみます。自分は薄毛だと思い込んでいても、実際にはつむじの地肌が透けているだけといったケースもあります。

治療法について理解を深める

薄毛クリニックは専門的なAGA治療を受けられる半面、「とりあえず植毛」というところも少なからずあります。それほど進行していないAGAであれば、まず最初に検討するのは薬物療法です。

植毛は、薬物療法で十分な効果が得られなかった場合に検討するのが一般的です。治療法について十分理解していないと、適切でない治療を受けることになりかねません。

ごり押しのクリニックではないか

薄毛クリニックの中には、植毛を専門しているところもあります。中には、高額な植毛をやみくもに勧めるクリニックもあるそうです。薄毛専門のクリニックで治療を受けるときは、カウンセリングで雰囲気を確かめることが大切です。

不安や疑問について親身でなかったり、特定の治療法を強く勧めたりする場合は、結果的に満足感は得られないかもしれません。多くの薄毛クリニックでは無料カウンセリングを行っているので、足を運んでみるのがおすすめです。医師やスタッフの対応、クリニックの雰囲気を確かめることができます。

豊富な治療法があるか

AGA治療は1回受けて終わりというわけではなく、薄毛の進行状況を見ながら、生涯を通して行う必要があります。例えば薬物療法はAGAの進行を抑えるもので中期から長期にわたる治療が必要です。

自毛植毛も、それなりのボリュームを期待するのなら2回以上の施術が必要です。薄毛の進行に合わせて植毛箇所を工夫する必要もあります。焦ってすぐに植毛すると、年月とともに頭頂部が浮島のようになったり、生え際が宣教師のザビエルのようになったりすることもあります。

植毛だけでなく、薬物療法など様々な治療を行っているクリニックなら、一貫した治療を受けることができるでしょう。

まとめ

薄毛の原因となる脱毛症には様々な種類があり、まずは皮膚科で診療を受けることができます。皮膚科以外にも婦人科や美容外科で治療を受けられますが、AGAなら薄毛専門クリニックを選ぶのもおすすめです。

同じ薄毛専門でも、多彩な治療を行っているクリニック、自毛植毛をメインに治療しているクリニックなど様々です。今回の記事を参考に、クリニック選びをしてみてください。

  • 参考文献
    ・日本皮膚科学会 https://www.dermatol.or.jp/
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