更年期障害の解決・改善市場規模は世界で65兆円!

2022/10/31

幸せおじさん2022年10月31日

女性の社会進出とともに、生理周期管理アプリや、妊活アイテムなど、女性特有の健康課題をテクノロジーで解決する「フェムテック」企業が注目を集めていることを小欄でも何度かご紹介しました。その中でも、近年「メノテック」という言葉が注目されているのをご存じでしょうか。

女性の更年期や閉経期を意味するメノポーズ(Menopause)とテクノロジーをかけあわせた造語で、40代後半~50代の女性の身体に起きる、さまざまな不調や健康問題をテクノロジーによって解決する商品・サービスを指します。なんと、世界の市場規模が65兆円超えといわれるビッグビジネスで、この額は2021年度の日本の税収に匹敵します。

メノテックのサービスでは、更年期の栄養をサポートするためのサプリメントや、更年期障害に苦しむ人向けのリモート診察などが続々と登場しています。会社の福利厚生として、更年期障害の不調のオンライン診断を無料で受けられる企業もあるそうです。

先頃発表された「更年期についての意識調査」(エムティーアイ調べ)によると、45歳以上、または「閉経を迎えた」と回答した女性、つまり一般的に更年期を迎える年代とされている女性を対象に、「更年期が自分に当てはまると思うか」をたずねると、「とても当てはまる」が29.5%、「なんとなく当てはまる」が53.4%と、8割以上の人が更年期を“自分事”として捉えていることが分かりました。

更年期の症状によって生活や仕事に影響があるかをたずねると「とてもある」が14.1%、「ある」が45.2%となり、合計すると約6割の人が更年期によって日常に支障を来していることが分かります。

2025年までに世界では推定11億人の女性が更年期を迎えると言われています。更年期を迎えた女性たちを積極的にサポートするサービスが広がれば、男性の意識も大きく変わり、みんなが活発に暮らしやすい世の中の底上げにつながると思うのです。

  • はてなブックマークに追加

この記事のライター

工藤 まおり

工藤 まおり

フリーランスライター。津田塾大学数学科卒。大手人材会社を経て、セクシュアルウェルネスメーカー、TENGAの広報に転職。女性向けセルフプレジャー・アイテムブランドirohaのPRなどに携わった後、この春フリーランスに。PR業務、恋愛・性・キャリアに関するコラムを執筆。


RECOMMEND

-AD-