命を何に使うか? もう一度考えてみる

2022/08/10

俺活入門20220715

命は儚い。今、そのことを改めて実感している人も多いはずだ。生まれた瞬間から人間の時間は有限。残りの人生をいかに生きるか? 何を残すか? どう自分が納得するか? 今回は、「命を何に使うか」について考えてみたい。


■今の選び方をあえて疑ってみる

やれること、やりたいことは全部やった、世の中のためになることもできるだけ努力した! できればそんな人生を送りたい。そのために、今をどう変えるべきなのか? やらなくてもいいことがあるのではないか? 縁を切ってもいい人がいるのではないか? そうやってシビアに自分自身の一秒一秒を疑ってみることからすべては始まる。


■「今ここ」の幸せを大切にする

もちろん、本当に大切なものは捨ててはいけない。家族と笑い合う何げない瞬間、心が躍る大好きな趣味、誰にも邪魔されない静かな読書の時間など、自分にとって大切なことは残すべきだ。そう考えると、排除すべきことも明らかになる。「惰性で重要ではない使命感」「メリットも満足感もない人間関係」などを“損切り”する覚悟を持ちたい。


■「やらなくてもよかったこと」を書き出す

筆者自身、今思えば「正しくない命の使い方」をしてきた。それを思い出すたびに反省し、子供にも「パパのようになるなよ」と伝えている。

人生に無駄なことはない、という考え方もあるが、実際は無駄なことだらけだ。悔いのない人生のためには、できるだけ無駄は少なくしたい。そこで効果的なのが、「今までの人生の無駄を書き出す」作業。書き出された事柄を見て、今後はそれを避けるように自分に言い聞かせるのだ。


■何をするか、誰と過ごすかで決まる

楽しい人生は、自分がどんな仕事や活動、遊びを選んだかで決まる。選択の瞬間に9割が決まると言っても過言ではない。この選択を間違うと、いかに自分をだまそうとも、かなり非効率な人生になる。

置かれた場所で咲くというのは至難の技。人付き合いも同じだ。誰と過ごすかが9割。そのうえで相手への思いやりや誠実さなどが大切になる。「自分にとって一番良い選択をする」ことを考えたい。


■50歳からは「楽しい仲間と好きで得意なことをやる」

「50歳以上の男性が、楽しい仲間と好きで得意なことをやる」が「俺活」のテーマだ。

「そんなにうまくはいかないよ…」といった声も聞こえてくる。たしかに、人それぞれ環境は違う。でも、ほんの1ミリでも俺活の夢を見てみる。それだけで、心のフルネス度は1度上昇するのではないか。50代以上の男性の、人生の一瞬一瞬が明るく楽しくなれば、今日も願っている。

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この記事のライター

潮凪 洋介

潮凪 洋介

エッセイスト・作家。著書累計70冊、168万部。「男の色気のつくり方」「もういい人になるのはやめなさい」「バカになれる男の魅力」「アナザーパラダイスの見つけ方」「自分の壁の壊し方」など。大人の海辺の社交場「芝浦ハーバーラウンジ」をプロデュース、累計7800人が参加。ライフワーククリエイト協会を設立、「会社でも家でもない”サードプレイス“で好きなことでライフワーク起業しよう」をテーマに講座を実施。


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