「あなたは何を着て寝ているのですか」という質問で、「シャネルNo.5」と答えたのが新婚旅行で大リーガーのジョー・ディマジオと来日したマリリン・モンロー。帝国ホテルでの記者会見だった。1954(昭和29)年2月1日のことで、このあまりにも有名な発言が伝えられると「シャネルNo.5」香水は当時の女性の憧れとなった。

諸兄はどんなものを着ているのだろうか。今の時期の私はTシャツと下着のパンツだが、家人からは火事になったらみっともない格好で逃げ出すことになったら恥ずかしいから、きちんとしたパジャマを着てくださいと口うるさく言われている。確かに今の格好では人に見られるようなことがあったら大変だし、救急車を呼ぶとなったらと思い至りパジャマを着ようと決めた。

パジャマは上着とパンツがひとそろいのゆったりした寝間着だが、もともとはインドの民族服のくるぶし丈のパンツとゆとりあるシルエットの上着の上下に由来している。それを植民地時代のインド駐留イギリス人が寝間着として着用したことから広まったとされている。余談だがアメリカでpajamas、イギリスではpyjamasと表記することを知っておくと話の種となるかもしれない。

私はパジャマでこれならというのをGU(ジーユー、www.gu-global.com)の展示会で目をつけていた。「ひんやりコレクション」の「コールドフィールパイルラウンジセット」という製品はシンプルなデザインで、暑い夏の接触冷感機能付きのパイル素材のパジャマは、上質タオルのような肌触りで気持ちよくしかも吸湿性も高いということなしで快眠で過ごせる。

写真左はメンズのセット(半袖とショートパンツ)で、ボーダーはダークグレーとオレンジの2色展開、ベージュ、グリーン、ブルー、ネービーの無地もあり各セット税込1990円。右はウィメンズのセットで袖のフリルがポイントのデザインで、無地(ライトブルー、ピンク、ネービー)は3色展開、ボーダー(グレー、ピンク)は2色展開で各1990円。

しゃれたルームウエアとしても活用でき、メンズもウィメンズもショートパンツの両サイドにポケットが付いているので、朝目覚めて近くのコンビニへ新聞や牛乳を買いに行ってもかっこいい!

■執行雅臣(しぎょう・つねおみ)

ファッションジャーナリスト。福岡県出身。中央大学卒業後、文化出版局入社。『装苑』『ハイファッション』『MR・ハイファッション』などの編集長を経てフリーに。毎日の街歩き情報をブログameblo.jp/3819tune1224/)でつづっている。