意外に気づかない、パパ活の背後にある「本当に怖いこと」とは?
女性が経済的に余裕のある男性に対し、食事や性行為などをしてその対価をもらう「パパ活」。この言葉は、2014年ごろから東京の港区女子と呼ばれる人たちの間で広まったようですね。
パパ活はSNSなどの影響もあり瞬く間に広まり、テレビや雑誌でも「パパ活ブーム」と社会現象であるかのように、はやし立てられました。
それ以前から同様の“デート”の形態はありました。キャバクラなどで仕事をしていた友人からは、「お客さんから現金をもらって、デートの相手をしているの」という話をよく聞きました。「同伴」や「アフター」の延長のような感覚だったのでしょうか。
10年近く前の私が大学生だった頃には、学校に通いながら、「男性の話し相手をしてお小遣いをもらっている」という友達はいました。私も「住む場所や月々のお小遣いを全部用意するから、恋人にならないか?」と声をかけられたことがあります。お断りしましたが、このとき、もしその生活に慣れたころに、男性に飽きられて、突然契約を打ち切られたら、お先真っ暗なのではと恐怖を感じました。
綱渡りのように、あちこちの男性からパパ活を続けられたとして、40歳を過ぎてその道が閉ざされたとき、仕事の経歴もスキルもなく、どのように生きていけばいいのかと心配になります。
とはいえ、「パパ活なんてしたら、金銭感覚がダメになる」という忠告については、「人によるのではないか」と思っています。私の周りでパパ活のような行為をしていた友達も、大学を卒業後は企業に就職し、ふつうの男性とお付き合いをして結婚していきました。
金銭感覚のマヒより怖いのは、パパ活後のキャリアをどう立て直すか、とか、性病のリスク、個人間の取引で何かに巻き込まれることだと思います。特に人のつながりを悪用した詐欺事件が増える中、危ない目に遭う可能性はすごく高いと思います。“若さ”と引き替えに、ワリに合わない代償があり得ることは知っておくべきでしょう。
この記事のライター
工藤 まおり
フリーランスライター。津田塾大学数学科卒。大手人材会社を経て、セクシュアルウェルネスメーカー、TENGAの広報に転職。女性向けセルフプレジャー・アイテムブランドirohaのPRなどに携わった後、この春フリーランスに。PR業務、恋愛・性・キャリアに関するコラムを執筆。
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