現代の女子たちに投げかけられる「呪いの言葉」
女性が見るYouTubeでよく流れるのが、「脱毛していなかったら、好きな男の子に引かれてしまった」「太りすぎて旦那さんに浮気されてしまった」「シミがひどすぎて振られてしまった」といった広告。見るたびゾクっと鳥肌で、無性に嫌気がさします。
「女性はきれいでなければ」の押しつけはバカらしい
女性はきれいでいなければいけない。そして「美しい女性」の定義は「脱毛していて、シミがなくすべすべの肌でスレンダー」。って、この押しつけが本当にバカらしいです。性別、恋愛、体形、すべて「多様性」が受け入れられている今、女性の美も型にハメてどうするのと感じます。
美しさというのは誰のためでもなく自分のためのもの。多くの人達が考える統一された「美」なんて…。
美容ブランド、Dove(ダヴ)の調査(2019年)によると、世界の女性の70%は日々、広告などで目にする女性の画像に不満を感じているといいます。
メディアや広告で扱われる画像は、非現実的なものが多く、固められた「美しさの定義」を押し付けられているように感じてしまう女性もいるようです。
「ありのままの女性」の広告が増えてきた
そこで、DoveとGetty Images、Girlgazeの3社により「#ShowUsプロジェクト」が発足して、話題になりました。
ありのままの女性を表現することで美しさの固定観念を打ち破ろうと、5000枚を超える多様な表現の画像をメディアや広告業界に提供しています。
また、人気下着メーカー「ピーチジョン」でも2019年に一般の女性からモデルを募集し、「みんな違って美しい、多様性をポジティブに楽しもう」というメッセージを伝えました。
美の多様性を認めよう
今たくさんの現場で「美への多様性」が訴えられています。
「女性は痩せなきゃダメ」「女は愛嬌を」とかいつまでも言っていると、いつの間にか化石と化して周りの女性陣から見向きもされなくなりますよ。
「女性はこうあるべきだ」は、現代の女子の呪いの言葉なのです。
この記事のライター
工藤 まおり
フリーランスライター。津田塾大学数学科卒。大手人材会社を経て、セクシュアルウェルネスメーカー、TENGAの広報に転職。女性向けセルフプレジャー・アイテムブランドirohaのPRなどに携わった後、この春フリーランスに。PR業務、恋愛・性・キャリアに関するコラムを執筆。
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